2013 Fiscal Year Annual Research Report
計量言語学的手法を用いたコーパスからの漢字特徴量抽出と新常用漢字の教育実践的研究
Project/Area Number |
23300300
|
Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
野崎 浩成 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80275148)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中津 楢男 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90133131)
江島 徹郎 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (10335078)
梅田 恭子 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70345940)
齋藤 ひとみ 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (00378233)
多鹿 秀継 神戸親和女子大学, その他の研究科, 教授 (30109368)
横山 詔一 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (60182713)
田中 佳子 日本工業大学, 工学部, 准教授 (10406423)
吉根 勝美 南山大学, 経済学部, 准教授 (50230785)
磯本 征雄 名古屋女子大学, 家政学部, 研究員 (10029994)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | コーパス / 常用漢字 / データマイング |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,昨年度までに計量言語学的な研究で得られた成果を教育場面で応用して,漢字学習に関する教育実践的研究を行った。具体的には,次の示す1~4である。すなわち,1.デジタルデバイスを用いた漢字指導方略を考案し,2.小中高校の漢字教育で求められている「主な常用漢字は書ける」に対応するものである。これにより,3.新常用漢字の有効な学習方略を確立し,4.日本人児童・生徒(義務教育から高校卒業まで)および,外国人留学生を含む学習者を対象に,体系的な漢字指導の枠組みを構築するものである。
特に,上記1と2について,本研究での教育的応用しては,1.漢字練習辞書を作成し,2.デジタルデバイス(アンドロイドOSを搭載したモバイル端末やデジタルペンなど)を用いた漢字学習方略を新たに提案した。3.漢字(主に4字熟語)を対象に,学習者個別の単語帳や,練習ゲームを作成し,4.日本人のみならず外国人留学生の漢字学習支援を行う教材システムの作成を行った。さらに,5.漢字が苦手な児童・生徒を対象にデジタルペンを用いた漢字学習の教育実践にも取り組んだ。その具体的な内容は次の通りである。すなわち,(1)デジタルペンを活用することにより,指導者(教師)や保護者による学習状況の事後確認が実現できる。(2)つまずきの原因を解明し,漢字の個別指導に役立てることができる。(3)筆順を保存・再生により,書き順が正しいのか判定できる。これらは,漢字ドリルやノート提出などによる従来型の課題提出方法では,児童・生徒の詳細な書記プロセスが把握できないため実現できなかったものである。(4)漢字の特徴的な誤りやその習得過程を分析した。(5)日常的によく使用する画数が少ない漢字は書ける。(6)単一漢字で意味が分かりにくいものは覚えるのが難しい。(7)個別学習指導を行う前後で,事前・事後テストを実施した所,正答率が上がった。などを明らかにすることができた。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)