2011 Fiscal Year Annual Research Report
学習スタイルと援助行動モデルに基づいた授業外外国語学習支援環境の構築と評価
Project/Area Number |
23300304
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
安浪 誠祐 熊本大学, 大学教育機能開発総合研究センター, 准教授 (00290833)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
合田 美子 熊本大学, 大学教育機能開発総合研究センター, 准教授 (00433706)
山田 政寛 金沢大学, 大学教育開発・支援センター, 准教授 (10466831)
畑 耕治郎 大手前大学, 現代社会学部, 准教授 (50460986)
松河 秀哉 大阪大学, 全学教育推進機構, 助教 (50379111)
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Keywords | 学習環境 / 外国語教育 / 学習スタイル / 自己調整学習 / ソーシャルメディア |
Research Abstract |
本研究の目的は、学習者個々の学習スタイルや援助行動モデルに基づき、外国語学習における授業外学習を促進させるための学習支援環境の構築とその評価である。具体的には、社会的スキルや自己調整学習を含めた学習スタイルと援助行動支援を踏まえ、ソーシャルメディアをプラットホームにした外国語学習支援システムの構築を行い、その評価を行う。本システムを開発・運用することで、学習者に適切なコミュニティ形成支援が可能となり、継続的な学習活動を支援することが期待される。 研究プロジェクト初年度の平成23年度はシステムの土台となる、社会的スキルと自己調整学習を踏まえた学習スタイル尺度の開発のための調査を行った。そのために、まず、先行研究レビューを行い、ソーシャルメディアを活用した協調学習に関係する要因を測定している尺度項目を抽出した。その後、約150名の大学生を対象に実証実験を行い、授業外における学習行動と質問項目との関係を分析した。この実験により、研究計画で示した3項目((1)学習スタイルの先行研究レビューと質問紙項目、尺度の開発、(2)学習スタイルの可視化パラメータの検討、(3)援助行動支援機会の分析)を行った。分析結果として、ソーシャルメディアを活用した学習を好む学習者の特徴が示された。これに関連して、援助や支援に関しては、ソーシャルメディアの利用適正を高める支援を行う必要があることが示唆された。ソーシャルメディアを活用し、授業外学習を活性化するために、ソーシャルメディア利用学習への適用のレベルを推測できる尺度の項目が抽出でぎたことは本分野の研究成果として意義あるものと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度研究計画で示した3項目について、分析考察がほぼ終わっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、昨年度の研究成果に基づき、システムの設計・開発を行う。ソーシャノレメディアをプラットホームにするため、ソーシャルメディアの選定または構築について検討する必要がある。学生のソーシャルメディア利用状況なども調査し進めていく予定である。
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Research Products
(2 results)