2012 Fiscal Year Annual Research Report
教育設計基礎力養成環境の構築とデザイン原則の導出に関する統合的研究
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23300305
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
鈴木 克明 熊本大学, 社会文化科学研究科, 教授 (90206467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 淳子 熊本大学, 社会文化科学研究科, 助教 (80423656)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 教育工学 / 教育設計 / 基礎力養成 / デザイン原則 / eラーニング |
Research Abstract |
本研究は、インストラクショナルデザイン(ID)の基礎力を養成する方法を実証的に確立することを目指して、養成のための環境をWeb上に設計・開発・提供することを目指す統合的研究である。IDの知見が教育の質向上に役に立つ可能性は周知されてきた。これまでにIDの普及を意図した関連情報提供の枠組み「IDポータル」を構築し、各種の研究知見を整理する枠組みを確立し、そこで提供する各種のツール類の整備を目指した研究を進めてきた。しかし、ID基礎力を養成する方法はまだ確立されていない。本研究では、これまでに行われてきた研究成果を統合し、Web上の各種システムとして整理・提供することでID基礎力の普及を目指すとともに、IDを活用したWeb上での効果的な実践力向上支援学習環境のデザイン原則を導出することを目的としている。 1.「ID基礎力」養成Webサイトの逐次更新では、「教材設計マニュアル」関連の研究と「レイヤーモデル」の研究を中核とし、更に関連研究の成果も合わせて、現在公開中のID情報提供サイト「IDポータル」の第二世代として位置づけて設計・開発を開始した。 2.「教材設計マニュアル」関連の研究としては、初年度に取り組んだ「7つ道具チェックリストのWeb化」の改良を続けるとともに、他のツール群(指導方略表作成支援Job-Aidの開発、教材企画書チェックリストのWeb化、教材企画書診断力育成システムの開発など)に順次着手した。「教材設計マニュアル」の方法論を対面授業のデザインに応用した「授業設計マニュアル」(出版済)に用いられるツール群にも研究を拡張した。 3.「レイヤーモデル」関連の研究では、文献研究や実践事例の調査で明らかになった研究知見などを追加して、「ID基礎力」養成のためのツール群を充実させた。今年度は既存のデータを整理するためにデータベース化を試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通りに3つの柱を立てて研究がそれぞれ進んだ。データベースの構築についてよい外注先が見つかったので業務委託した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、関連諸学会の全国大会、研究会などで各グループの進捗報告を促すとともに、内外の研究者との意見交換を進めていく。また、各グループの研究成果は随時「ID基礎力」養成Webサイトに統合し、公開していく。
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