2014 Fiscal Year Annual Research Report
教育設計基礎力養成環境の構築とデザイン原則の導出に関する統合的研究
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23300305
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
鈴木 克明 熊本大学, 社会文化科学研究科, 教授 (90206467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 淳子 愛媛大学, その他部局等, 准教授 (80423656)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 教育工学 / 教育設計 / 基礎力養成 / デザイン原則 / eラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
「ID基礎力」養成Webサイトの逐次更新は、「IDポータル」の第二世代のプロトタイプ作成までは至ったものの、公開は次年度に持ち越すことになり、進捗が遅れている。「教材設計マニュアル」関連の研究では、企画書作成支援ツールを開発・公開し、試用に耐えられるものであることが分かったので、その成果を学会にて発表した。「レイヤーモデル」の研究については、Q&Aによる逆引きの検索を考案し、プロトタイプを試作した成果を学会にて発表した。 「教材設計マニュアル」関連の研究としては、ツール群(指導方略表作成支援Job-Aidの開発、教材企画書チェックリストのWeb化、教材企画書診断力育成システムの開発など)を継続して進めた。昨年度までの成果として得られた開発プロセスについての知見を参照しながら、本年度は「教材設計マニュアル」の方法論を対面授業のデザインに応用した「授業設計マニュアル」の改訂版を発刊したとともに、研修を中核とした人材育成のデザインに応用した「研修設計マニュアル」も発刊する(2015年4月予定)。これらの新刊本に関連するツール群は来年度さらに整備していく。 「レイヤーモデル」関連の研究としては、IDツールとして参照可能な理論やモデルを合計100個に絞り込み、解説と事例からなる書籍「インストラクショナルデザインの道具箱』としての出版準備を進めた。 以上に加えて、関連実践事例の収集や文献の調査なども継続的に引き続き行い、変化が激しいID関連の実践・研究知見の整理と公開に努めた。また、「ID基礎力」育成Webサイトの更新に合わせてそれまでの研究成果を研究会や関連学会の全国大会などで報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「ID基礎力」養成Webサイトとしての「IDポータル」の第二世代の公開は予定より遅れたものの、その他の面については予定以上に研究が進み、2冊の単行本としての発刊の目処がついた。よって、総合的にみると、おおむね順調に進展したと自己評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は最終年度に当たるため、本研究の成果を「IDポータル」の第二世代として結実させることを重点的に進める。同時に、「インストラクショナルデザインの道具箱』の発刊を目指す。
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