2013 Fiscal Year Annual Research Report
大学の授業デザイン体系化とFD専門家養成に関する研究
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23300306
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Research Institution | Hakuoh University |
Principal Investigator |
赤堀 侃司 白鴎大学, 教育学部, 教授 (80143626)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | FD / FD支援者 / 教育方法 / 映像データベース / 授業改善 |
Research Abstract |
平成25年度は授業DBとFDerの有効性の検証について、3つの研究を行った。 ①授業DBの有効性の検証については、授業DBに蓄積された事例を利用して、このDBを利用した教師群の、利用する前と後での授業の変容を、授業評価のアンケートおよびビデオ録画などで、量的・質的に測定した。その結果によって、授業DBの有効性を検証した。 ②FDerの有効性の検証については、授業に対する実践知を蓄えたFDerが、実際に授業改善のコンサルテーションを行い、その有効性を検証した。すなわち、FDerによるアドバイスの前後による、授業の変容過程を、授業評価アンケートおよびビデオ録画によって、量的・質的に測定し、その有効性を検証した。 ③成果の共有については、研究協力者と3回の研究打ち合わせをもって、交流した。また、その成果については、白鴎大学論集で論文として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度は、以下の理由によって、予定通りの研究成果を得た。 1、映像データベースを開発した。具体的には、代表的な授業技法を映像として50技法をタブレット端末にデータベースとして構築した。 2、本映像データベースを用いて、教員の授業技術の改善に役立つかどうかを4人の教員に評価してもらい、その有効性を検証した。 3、以上の研究内容を論文誌として刊行した。このことは、研究の業績とすれば、かなり高いと自己評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度では、授業DBとFDerによる研修方法の確立を目指す。 ①授業DBの活用プログラムの作成では、授業DBに蓄積された事例を利用した、活用プログラムを作成する。具体的には、Webへの公開などであるが、肖像権などの課題もあるので、公開の仕方について検討する。 ②FDerによるFD研修プログラムの作成では、授業に対する実践知を蓄えたFDerが中心となる、FD研修プログラムを作成する。これまでのノウハウを生かしたプログラムを作成し、年度内に研修会を試行する。 ③成果の共有では、研究成果について共有するために、研究分担者・研究連携者・研究協力者で会議を開く。アメリカとシンガポールから、研究協力者を招聘する。研究成果を、国内・海外の学会で、発表する。
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Research Products
(1 results)