2013 Fiscal Year Annual Research Report
小学校で学ぶ思考スキルの体系化とその学習プログラムの開発および評価
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23300312
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
黒上 晴夫 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20215081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 忠 東北学院大学, 教養学部, 准教授 (70364396)
岸 磨貴子 明治大学, 国際日本学部, 特任講師 (80581686)
寺澤 孝文 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (90272145)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | シンキングツール / 思考スキル / 学習プログラム |
Research Abstract |
シンキングツールは,それぞれにどのような目的で用いるかによって,思考スキルと対応付いている(必ずしも1対1対応ではない)。思考スキルは,さまざまな粒度で想定可能であるが,学習指導要領をもとに一定の了解が得られる程度にその数を絞り込み,思考スキルを育成する体系モデルをつくることができた。この成果は,日本教育工学会論文誌に収録された。 シンキングツール活用についてのさまざまなパターンを収集することができた。その成果,すなわち子どもが考えを書き入れたツールについても,ツール毎に収集した。それをもとに,教科におけるシンキングツールの活用事例と子どもの成果,その評価をまとめた冊子を作成した。これらは,関西大学初等部研究紀要他にまとめることができた。 この2年間の活動により,シンキングツールの活用が,「思考ツール」という名前で想定よりもかなり広がってきた。校種も,小~高等学校,看護学校まで幅広く使われている。それにともなって,具体的にどのようにツールを用いれば良いのかについての問い合わせも増えてきた。これを受けて,より趣旨に沿った用い方をうながすために,仙台,岡山,大阪をはじめとして,当初は予定していなかった広島,仙台,富山などでセミナーを開催し,具体的な実践の成果をフィードバックしてもらえる関係を構築することができた。 その中で,シンキングツールを活用するだけでは本来の授業展開に活かせる情報が生み出されず,どのような結論を得るか,どのようにツールから思考を展開させるかが授業上の課題であるということが明らかになり,そこに焦点をあてた解説書を刊行することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
思考力育成をめざす学校研究が,新しい指導要領の施行にともなって広く行われるようになってきた。それと連動して思考力を育てる方法として注目を集めつつあり,シンキングツールの現場での利用が想定以上に広がっている。したがって,普及に関する部分についてはあまり労力を割かなくても良くなっている。また,それにともなって実際にシンキングツールを使う実践事例が報告されることが多くなり,学習成果が容易に集まるようになってきた。これによって,評価データが想定よりも多く集まるようになった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究レベルでのシンキングツールの効果現場の教員に,その効果や授業の中での利用方法などについての研究成果を提供していくことがのぞまれている。したがって,今後は評価の研究の中に,実践の展開と連動できるような視点を盛り込んでいく必要がある。最終年度は,それも含めて社会に還元できるように成果をまとめたい。
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Research Products
(4 results)