2012 Fiscal Year Annual Research Report
人々のモビリティに着目した都市・地域の時空間分析基盤の構築
Project/Area Number |
23300337
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柴崎 亮介 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (70206126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村山 祐司 筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (30182140)
矢野 桂司 立命館大学, 文学部, 教授 (30210305)
大沢 裕 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (50152111)
関本 義秀 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (60356087)
今井 修 東京大学, 空間情報科学研究センター, 研究員 (80401305)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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Keywords | 地理情報システム / 時空間分析 / モビリティ / 都市・地域分析 |
Research Abstract |
都市・地域で、人々がどう移動し何をしているかを表す時空間データ(モビリティデータ)を体系的に分析できれば、災害対応や弱者見守りから交通問題まで幅広い都市・地域課題解決に貢献できる。特に、近年人々の移動に関わる実データを大規模に取得することが技術的に可能になりつつあるので、プライバシー等に配慮し安全に社会の課題解決に役立てるため時空間データの処理基盤、分析手法を開発した。 具体的には、GPS携帯電話等による位置データや、パーソントリップ調査等のアンケート形式の調査データなど多様なデータから分析に耐える時空間データを構築する手法、大規模な分析を行うためには、数多くの自動処理技術や分析手法、データ管理・処理ツールなどを体系的開発を行った。その結果、390万人分以上の 人の移動データに関する研究基盤が世界で初めて構築され、研究者に公開された。また、大量のデータを処理する基盤として、オープンソースソフトウェアを改良し、安価に処理、管理、データ提供を行えるシステムを構築した。 さらに、移動軌跡データから人の行動を読み解き、移動軌跡や滞留点に居住地域や移動交通手段と言った推定ラベルを貼る手法等を体系的に開発した。これにより移動データを行政単位毎に集計して既存の社会経済統計等と突き合わせ、あるいは既存の行動研究成果と突き合わせることが容易に行えるようになった。 平成25年度は、これらの成果を利用して小学生の行動解析、パーソントリップデータを利用した都市解析(京阪神大都市圏、東京大都市圏)、人の流動データと詳細な店舗分布マップを重ね合わせた商業集積訪問者解析などを実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度までにデータの処理基盤を利用可能にし、それを元に平成25年度から具体的な都市・地域分析事例を積み上げる予定であるが、平成24年度までにその目標をほぼ達成したため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、平成24年度の成果を利用して小学生の行動解析、パーソントリップデータを利用した都市解析(京阪神大都市圏、東京大都市圏)、人の流動データと詳細な店舗分布マップを重ね合わせた商業集積訪問者解析などを実施する予定である。
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[Journal Article] Combination of spatio-temporal correction methods using traffic survey data for reconstruction of people flow2012
Author(s)
Sekimoto, Y., Watanabe, A., Nakamura, T., Kanasugi, H., and Usui, T.
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Journal Title
Pervasive and Mobile Computing
Volume: Vol.9, No.2
Pages: 629-642
Peer Reviewed
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