2012 Fiscal Year Annual Research Report
Wet Processによる有機半導体超格子の創成
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23310078
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
國武 雅司 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (40205109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上村 忍 熊本大学, 自然科学研究科, 助教 (60423498)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 化学液相成長 / 結晶性π共役高分子 / 表面反応 / 高次構造 / その場反応 |
Research Abstract |
界面を利用した化学反応によって、均一相では合成できないような化学構造を持った高分子を合成することが可能である。本研究では、Schiff baseカップリング反応を利用した固液界面での化学液相成長について検討した。カップリング反応の平衡性を利用することで、固液界面で選択的に反応を進行させることで、共有結合性2次元ナノ超分子構造体の構築やπ共役ポリマー薄膜のその場合成に成功した。 本手法は、ビルディングブロックの組み合わせを自由に選択することで薄膜の特性をチューニングすることができ、浸漬時間などの積層条件を振ることで膜厚や表面形態を任意に制御できるため、非常に設計性の高い手法であることが確認された。さらに途中から別な膜を載せることで、多様なヘテロ膜を積層することも可能であった。 化学液相成長ならではのメソスケールの高次構造制御が可能であることが明らかになった。バンドルネットワーク状の高比表面積構造やナノウォールが垂直に立ったスタンディングナノウォール構造などを構築することに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究プランに従い、概ね順調に進んでいる。化学液相成長法により作成した薄膜を使った有機太陽電池の構築にも成功した。効率は低いが、水溶液からの自発的反応により作成したポリマーが有機半導体として働くことを証明した。
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Strategy for Future Research Activity |
より多くの組み合わせの中らから、機能性の高いポリマーを生み出すことを目指す。また合せて、ポリアゾメチン以外の反応による化学液相成長の達成を目指す。
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Research Products
(14 results)