2013 Fiscal Year Annual Research Report
金融システム破綻の経済損失とそのリスクに関する統一的定量化モデルの開発
Project/Area Number |
23310098
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鈴木 輝好 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (90360891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木島 正明 首都大学東京, 社会(科)学研究科, 教授 (00186222)
石井 利昌 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (30324487)
後藤 允 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (30434286)
西出 勝正 横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 准教授 (40410683)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 金融リスク管理 |
Research Abstract |
第一に,システミックリスクの下での企業負債の評価モデルを開発した.第二に,金融システム破綻時の,政府による資本注入問題を最適化問題として定式化し,これを解く手法を提案した.両研究ともに,本研究費助成金を用いて開催した国際シンポジウム(北海道大学)および諸外国における国際学会において発表した.どちらの研究も,発展可能性の高い基礎的枠組を提供している.前者については,システミックリスクを考慮する上で,より発展的な動的モデルへの拡張可能性を持つ.後者については,経済破綻時における不可逆的な経済損失を考慮にいれることが課題であるが,研究チームに連続的最適化問題に詳しい研究者を加えれば可能であろう. また,これらの研究成果の他に,木島はエキゾチックオプションの評価モデル,超低金利下におけるモーゲージローン評価などの研究成果を残した.さらに,石井は,離散最適化アルゴリズムに関する既存研究の拡張した.西出は,経済局面の変化を考慮に入れた割引債の評価モデルを示した. 本研究事業では,上述の国際シンポジウム(ファイナンス理論の新展開と金融リスク管理,北海道大学)を研究期間中,年に一度,計3回開催した.各方面からの資金的・人的な協力も得て,海外から延べ22名の講演者を招くことができ,活発に議論した.研究組織は有益な助言を得ることができた.また,研究発表を行った本邦の若手研究者も,本シンポジウムから大きな刺激を得たはずである.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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