2012 Fiscal Year Annual Research Report
ネバーダイネットワークの概念による大規模災害情報システムの構築と実証実験
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23310111
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
柴田 義孝 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (80129791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯瀬 裕昭 静岡県立大学, 経営情報学部, 准教授 (30240162)
高畑 一夫 埼玉工業大学, 人間社会学部, 教授 (60226909)
橋本 浩二 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (80305309)
内田 法彦 埼玉工業大学, 人間社会学部, 准教授 (10610298)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 災害情報 / 対故障性 / 分散システム / 無線LAN / 安否情報 / SDN / コグニティブ無線 / モバイルネットワーク |
Research Abstract |
1)車両用複数無線ネットワークシステム(移動中継ノード)の開発 本年度は、新たにSoftware Defined Networkのフレームワークをベースとして、複数の無線通信回線のリンク(衛星回線IPstar、3G回線、Wi-MAX、IEEE802.11g,n)による災害時の緊急情報通信インフラを構築し、災害による通信回線の故障やトラフィックの輻輳を想定して、これらの通信状態(スループット、電界強度、パケットロス等)から最適なリンクをAHP法に基づいて選択する方法を開発した。またこれらの機能を実現するために、OpenFlow Controllerにより動的に切り替えるアルゴリズムとアーキテクチャを開発し、プロトタイプシステムにより性能評価による実証実験を行い、その有効性と今後の課題を検証した。またGPS位置情報を考慮した無線ノード間のアンテナ指向制御方法を開発し、車-固定中継車間での通信制御システムを開発し、フィールド実験にて性能評価を行いその有効性と改善点を明らかにした。 2)車両用モバイル分散型災害情報共有システムの開発 前年度まで開発した災害情報共有サーバシステム(LaDIPS)を移動型サーバに改良し、さらに通信途絶環境を考慮するためDelay Tolerant Network(DTN)を導入して、複数分散移動可能な災害情報共有システムの基本構成、アーキテクチャおよび移動サーバの仮想化を実現した。またクライアント端末のPCベースからアンドロイド端末への移植を行い表示を可能とした。 以上の研究項目においての成果として、国内外journal 5件、国際会議発表11 件、国内学会発表15件を行い、国内外での耐災害情報ネットワークを研究している大学、研究機関、自治体にとっても本研究の有用性をアピールすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の計画通り、車両用複数無線ネットワークを実装し、プロトタイプを構築して実際に性能評価から当初の目標をほぼ達成し有効性を示すことができた。また移動無線中継車間のアンテナ指向制御機能もほぼ予想された性能を達成することが出来き、トータルとしての移動無線ネットワークシステムの実現の見通しが立った。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は当初計画では、中産間地域を主たるターゲットとして岩手山周辺や北上山地を実験フィールドで行っていたが、東日本大震災の直後でもあり、今後南海トラフなどの大震災や大津波も予想されていることから、情報通信手段のみならず、大津波に対応できる自立電源や移動中継車の実現するための自立性や自己診断機能および自己再生機能を有する再生エネルギー非常電源システムや移動中継通信ネットワークについても検討する必要がある。
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Research Products
(29 results)