2011 Fiscal Year Annual Research Report
非接触人体検出技術を用いた独居高齢者の元気度モニタリングシステムの開発
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23310117
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Research Institution | Kochi National College of Technology |
Principal Investigator |
栗田 耕一 高知工業高等専門学校, 電気情報工学科, 教授 (90455171)
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Keywords | 歩行運動 / 非接触計測 / 静電誘導電流 / 独居高齢者 / 安否確認 |
Research Abstract |
本研究では独居高齢者の歩行運動を非接触で検出することにより、安否確認のみならず、従来法では困難だった独居高齢者の元気度の評価を行なう技術を確立することを目的としている。我々は、被験者の歩行運動による人体電位変動を、被験者から数メートル離れた位置に設置した電極に誘起される静電誘導電流を検出することにより非接触で歩行運動を検出する技術を開発した。本年度は、この技術を用いて歩行信号からの元気度を推定する方法を確立することを目的とした研究を実施した。実際に独居者の住む一般家庭に25cm角の電極を有する検出システムを配置し、独居者の歩行運動を非接触で検出することを試みた。その結果、静電誘導電流波形には歩行運動による足の接地や離地のタイミングで発生するピークが観測された。また、一般家庭に設置した電極により検出される静電誘導電流波形から被験者の歩行信号を検出し、インターネットを経由して歩行データの取得が可能なシステムを構築した。さらに、検出した歩行信号から平均1歩行周期を算出することにより、被験者の元気度評価が可能であることを明らかにした。一方、システムの小型化を行なうため、歩行信号の検出感度を向上させることにより電極サイズを2cm角まで小型化することを可能にした。また、センサ内部にこの電極を組み込んだ小型センサを製作し、センサとパソコン間の配線を不要とするためデータ通信をワイヤレス化するシステムを構築した。その結果、歩行信号検出センサの一般家庭への装着が容易となった。実際にこのワイヤレスセンサを独居者の住む一般家庭の天井に配置し、独居者に一切のセンサを装着することなく独居者の歩行運動が検出可能であることを示した。加えて、本研究で開発した超高感度静電誘導検出技術により、被験者の動作や心電信号等の生体情報の非接触計測も可能であることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
歩行信号に基づく歩行周期や足の引きずりの検出のみならず、検出システムの小型化やワイヤレス化を実現することができ順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
独居高齢者の歩行運動を非接触で検出することにより、安否確認のみならず、従来法では困難だった独居高齢者の元気度の評価を行なう技術を確立することを目的として、当初の計画通り、歩行データ転送手法の最適化や実証実験による課題抽出と対策の具体化を実施する。
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Research Products
(19 results)