2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23310119
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井合 進 京都大学, 防災研究所, 教授 (20359780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飛田 哲男 京都大学, 防災研究所, 助教 (00346058)
菅野 高弘 独立行政法人港湾空港技術研究所, その他部局等, その他 (10187635)
東畑 郁生 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20155500)
渦岡 良介 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (40333306)
岡村 未対 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (50251624)
一井 康二 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70371771)
太田 秀樹 中央大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (80026187)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 複合地盤災害 / 地震災害 / 津波災害 / 広域災害 / 防潮堤 / 河川堤防 / 沿岸域 / 液状化 |
Research Abstract |
本研究では,大阪湾沿岸域を念頭に,津波との複合災害:何回も来襲する津波進行性破壊,間隙水の移動・消散:津波による水圧上昇による破壊の進行,逆に,沈下の時間遅れによる浸水の軽減,被害軽減とライフサイクルコスト:段階的な対策実行,のような時間的なファクターを導入し,広域にわたる沿岸域の合理的な面的耐震診断・対策へと結びつける.昨年度対象とした防潮堤・河川堤防に加え、H24年度は、水門などの構造系施設や東日本大震災で甚大な被害を受けた防波堤にまで対象を拡大して、地震動と津波による複合地盤災害の現象解明を行った。 遠心力場での模型実験では、ハイブリッド型遠心力載荷装置(有効半径3.5m)は,スイングプラットフォーム式とドラム型との合体型装置(港湾空港技術研究所)を主力実験装置とし,サブとして,標準型遠心力載荷装置(有効半径2.5m)(京都大学防災研究所)、さらに小型遠心力積載装置(有効半径0.8m)(愛媛大学)を用いて,相互比較を行いつつ、津波で甚大な被災を受けた釜石湾口防波堤を対象とした地震と津波による複合地盤災害の現象解明を行った。有効応力解析による数値シミュレーションでは、間隙水の移動・消散を含む解析手法へと拡張されたひずみ空間多重せん断モデル(カクテルグラスモデル系)に基づくモデルにより,遠心力場で実施した模型実験ケースを対象として解析手法の適用性の検討を行ない、津波による波力のみならず、マウンド内に発生する浸透流の影響による支持力不足という複合的な破壊機構が明らかにされた。その他、チャート式耐震診断システムの複合災害への応用、広域地盤モデル構築、地盤アセットマネジメント、被害軽減策(地盤改良含む)などの観点からの検討を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2011年東日本大震災では、釜石湾港防波堤などのように、当初津波対策として建設された施設も、津波による被害を受けており、その機構解明も新たに視野に入れて、検討を進め、当初計画以上に、津波の影響を考慮した遠心力載荷装置による模型実験と多重せん断モデルによる間隙水の地盤内の伝播についての数値解析をはじめとする検討を実施し、複合地盤災害に関する新たな知見などが得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究全体の最終年度を迎えることから、全体成果のとりまとめを中心として、研究を推進する計画である。
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Research Products
(18 results)
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[Presentation] 遠心模型実験における拡張型相似則の適用性
Author(s)
飛田哲男, Escoffier, S., Chazelas, J. L., 井合進
Organizer
地盤の環境・計測技術に関するシンポジウム2012,地盤工学会関西支部
Place of Presentation
大阪市 建設交流館 8F グリーンホール,7F 会議室702
Invited