2013 Fiscal Year Annual Research Report
〈紐帯としての日本語〉日本人社会、日系コミュニティ、「日本語人」の生活言語誌研究
Project/Area Number |
23310176
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
野本 京子 (沼田 京子) 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (90208281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河路 由佳 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (00272641)
中野 敏男 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (10198161)
武田 千香 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20345317)
友常 勉 東京外国語大学, 国際日本研究センター, 准教授 (20513261)
谷口 龍子 東京外国語大学, 国際日本研究センター, 准教授 (20570659)
降幡 正志 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (40323729)
前田 達朗 東京外国語大学, 国際日本研究センター, 准教授 (60590750)
高嶋 朋子 東京外国語大学, 国際日本研究センター, 研究員 (60600442)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 日本語 / 日系コミュニティ / 日本語人 / 社会言語 / オーラルヒストリー / 生活言語 |
Research Abstract |
本研究は、海外で日本語が存在する国・地域に共通する指標を〈紐帯としての日本語〉に求め、その集団の由来の相違からカテゴライズされた3 つのグループ(「日本人社会」「日系コミュニティ」「日本語人」)における日本語の役割の調査研究を、生活言語と生活誌の調査と、それらのグループの比較を通して行ってきた。調査では海外における生活言語としての日本語を動態的に把握し、社会言語学と生活・文化誌研究とをつなぐ複合的な地域研究の方法論を確立した。そして、日本語を紐帯として形成されるコミュニティとその背景にあるアイデンティティ形成の比較研究を進めてきた。計画最終年度である平成25年度は研究体制分担(A: 社会言語学的調査とオーラルヒストリー調査の研究分担、B:海外における「日本語社会」の調査研究の3地域、C: 調査地域区分と分担、D: 調査行程)のうち、積み残した以下の調査を行った。①コーネル大学・トロント大学での日本語・文化・歴史・教育の事情調査、②台湾における継承言語調査、③北米日系人・アジア系アメリカ人調査、④韓国・ソウルにおける日本語話者のコミュニティ調査、⑤インド・デリーにおける日本語学習者の実態調査。また、研究計画最終年度の集約として、公開研究会「ブラジルの日本語・日本文化受容の一事例」を開催した。研究会はブラジル・リオデジャネイロ州立大学のキタハラ高野聡美氏による報告と、それに対する中京大学・ましこひでのり氏からのコメントを通して、「日本人社会」「日系コミュニティ」「日本語人」といった概念と実態に関する討議をおこなった。さらに、研究分担者11人の論考を収録した成果報告書「〈紐帯としての日本語〉」を発行した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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