2012 Fiscal Year Annual Research Report
戦前・戦時期日本における中東研究の現代的展開―「回教・猶太問題」からの視座
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23310187
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
臼杵 陽 日本女子大学, 文学部, 教授 (40203525)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長澤 榮治 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00272493)
加藤 博 一橋大学, 経済学研究科(研究院), その他 (10134636)
店田 廣文 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20197502)
三沢 伸生 東洋大学, 社会学部, 教授 (80328640)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 戦時期日本の回教研究 / 戦時期日本の回教工作 / 大川周明 / 東亜経済調査局 / 日本人のイスラーム認識 / 大日本回教協会寄託資料 / アジア主義とイスラーム / 仏教とイスラーム |
Research Abstract |
本年度の研究実績に関しては、研究計画の2年度ということもあり、研究成果の海外へ発信という意図も込めて、英語で中間報告的なまとめを行なったことをまず特筆しておきたい。すなわち、『日本中東学会年報 (Annals of Japan Association for Middle East Studies)』第28巻第2号、2013年3月刊、に特集「日本の中東研究における新たな潮流―その起源を探る(New Trends in Japan's Study of the Middle East: Searching for Roots)」を組んだことである。分担者の加藤博が「序論」で特集の意図を説明し、同じく分担者の三沢伸生と連携研究者の大澤広嗣が「戦前・戦中期における日本人のイスラーム認識―仏教系日刊新聞『中外日報』掲載イスラーム関係記事(1937~45年)」という史料紹介を行い、分担者の店田廣文が「戦中期日本における回教研究機関―『大日本回教協会寄託資料』の検討」を、さらに研究代表者の臼杵陽が「ある日本人アジア主義者のイスラム観―大川周明の場合」を寄稿した。 また、国際ワークショップ『戦前・戦時期日本における中東研究の現代的展開-回教・猶太問題」からの視座』を2013年3月17日に熱海の東洋大学の施設において開催した。その際、トルコから招聘したA.Merthan DUNDAR(アンカラ大学准教授)が「日本・トルコ関係史」と題する講演を行うとともに、連携協力者の安藤潤一郎(東海大学)が「日中戦争期の中国大陸における日本の回教工作と回民社会-華北を中心に」、同じく連携研究者の重親知佐子(兵庫大学)が「戦前日本のイスラームをめぐる思想と政策-軍部と日本国教大道社を中心に」の報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は英語で中間報告的な特集を学術雑誌に掲載することができ、また国際ワークショップを開催できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究プロジェクトにおける研究テーマの一つである東亜経済調査局旧蔵資料調査についてはまだ十分なめどがついていないので、最終年度はこの点に留意したい。また、『猶太研究』のデータベース化を含めて本研究を推進してゆくとともに、研究成果刊行に向けて準備を進めていきたい。
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Research Products
(36 results)