2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320009
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
水上 雅晴 琉球大学, 教育学部, 教授 (60261260)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 行雄 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60241402)
近藤 浩之 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (60322773)
佐野 比呂己 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (60455699)
江尻 徹誠 北海道大学, 文学研究科, 専門研究員 (80528232)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 校勘 / 儒家経典 / 琉球漢学 / 日中学術交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、これまで進めてきた研究活動の成果を公表することに努め、研究組織として、学術雑誌に四篇の研究論文を掲載、学会発表を三件実施し、研究書については、二冊の刊行に協力し、別の一冊の論文集の刊行にめどをつけることができた。 研究論文四篇はすべて査読つきの学術雑誌に掲載された。そのうち二篇は国外の学術刊行物に掲載されたものであり、さらにその中、一篇は中国で「核心期刊」に位置づけられる学術的価値の高い雑誌に収録された。学会発表も三件の中、二件は国外の学術会議で実施し、研究書三冊の中、一冊は国外で刊行済みであり、もう一冊も国外で刊行されることが決定している。これらの事実は、本研究計画にもとづく研究成果が国際的な評価を受けていることを示唆するものと言える。北京大学出版社から刊行が決まっている論文集は、本研究計画の一環として昨年度実施した国際学術シンポジウムのタイトル「経典と校勘」を書名に用いている通り、同会議で発表された諸論文を中心に編集した研究書である。 研究内容について言うと、今年度はじめの研究計画に記した事柄に関して一定の知見を獲得することができた。すなわち、琉球漢籍に書き入れられた校語から、王国時代における漢籍学習の実態をたどることが可能であること、年号勘文資料に引かれている儒家経典のテキストが紀伝博士たちによって伝えられたものであり、明経博士系統のテキストとは違いが認められることなどについては、今後さらに研究を深める必要があるものの、当初の見込みが誤っていない、という見通しが得られた。日中校勘学の相互への影響については、研究組織としては十分に解明することができたと言いがたいが、上記の国際会議においてこの問題に関連する論考がいくつも発表され、それらが近々刊行される論文集に収載されるので、本研究計画がこの部分の研究の進展にも資する部分があったと見なすことができる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)