2012 Fiscal Year Annual Research Report
ラインホールド・ニーバーの宗教・社会・政治的思想の研究
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23320025
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Research Institution | Seigakuin University |
Principal Investigator |
高橋 義文 聖学院大学, その他の研究科, 教授 (70248839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西谷 幸介 青山学院大学, その他の研究科, 教授 (00218158)
安酸 敏眞 北海学園大学, 人文学部, 教授 (40183115)
藤原 淳賀 聖学院大学, 付置研究所, 教授 (00327222)
柳田 洋夫 聖学院大学, 人文学部, 准教授 (80468389)
松本 周 聖学院大学, 付置研究所, 助教 (40548559)
鈴木 幸 聖学院大学, 付置研究所, 研究員 (20613722)
豊川 慎 聖学院大学, 付置研究所, 研究員 (10406738)
齊藤 伸 聖学院大学, 付置研究所, 研究員 (70611771)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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Keywords | ラインホールド・ニーバー / H・リチャード・ ニーバー / 歴史と歴史主義 / 政治と宗教 / デモクラシー / アメリカ思想 / 社会倫理 / 人間の本性と歴史 |
Research Abstract |
24年度は、前年度に引き続き、充実した研究活動を行うことができた。「研究の目的」に従い、「研究実施計画」に沿い、以下のような活動がなされ、相当の成果を得た。 ①各研究者においてそれぞれの研究課題を進めることができた。②その一部を研究会のかたちで公表した。研究会は、24年度全6回開催された。「ラインホールド・ニーバーと社会福音運動」(髙橋義文)、「ラインホールド・ニーバー『人間の本性運命』第二巻、第1章について」(柳田洋夫)、「歴史の意味の開示と成就、歴史の可能性と限界」(髙橋義文・鈴木幸)、「ニーバーの政治倫理学とヴェーバー歴史社会学」(田中豊治 ゲスト講演)、「ラインホールド・ニーバー思想の今日性」(佐久間重 ゲスト講演)、「ニーバー再考―その歴史理解を中心に」(安酸敏眞)③ニーバーの主著『人間の本性と運命』第二巻『人間の運命』の翻訳研究会を32回開催した。ニーバーの主著であるこの書の内容の理解に努め、その主張を検討した。その成果の一部を研究会として公表した。④書籍の形態になっていないニーバーの膨大な雑誌論文・エッセイ・序文・論説・説教等のデジタル化を前年度に引き続いて推進した。また、そのために、米国議会図書館文書資料部にて資料収集を行った(髙橋義文担当)。また、ニーバーの著書のデジタル化もすすめ、現在入手困難なニーバーの著書15冊ほどをデジタル化した。おそらくこのような作業は内外で初めてのことであろう。⑤3月末に、今年度の活動報告(203頁)を作成、研究者に配布した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実績に概要を記したように、「研究計画」の相当部分が実施できた。一部不足はあるが、全体として「おおむね順調に進展している」と言える。
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Strategy for Future Research Activity |
①来年度は本研究の最終年度になるが、「研究計画」に従って、研究を進める予定である。②とくに、来年度は、「国際シンポジウム」を予定しているが、すでに、その準備に入っている。米国と韓国から研究者を招く予定である。われわれの研究が国際的な文脈で検討する良い機会となることを願っている。③前年度にも記したが、わが国におけるニーバー研究の問題は、ニーバーを専門とするとくに若い研究者が少ないことである。次年度には、若手研究者を発掘して、かれらの研究発表の機会を設けたいと考えている。それは本研究を進めることにもなると考えている。④現在のところ、計画の変更、あるいは研究遂行上の問題はとくにない。
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Research Products
(10 results)