2013 Fiscal Year Annual Research Report
ラインホールド・ニーバーの宗教・社会・政治的思想の研究
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23320025
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Research Institution | Seigakuin University |
Principal Investigator |
高橋 義文 聖学院大学, アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科, 教授 (70248839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西谷 幸介 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (00218158)
藤原 淳賀 聖学院大学, 基礎総合教育部, 教授 (00327222)
豊川 慎 聖学院大学, 基礎総合教育部, 研究員 (10406738)
鈴木 幸 聖学院大学, 総合研究所, 研究員 (20613722)
安酸 敏眞 北海学園大学, 人文学部, 教授 (40183115)
松本 周 聖学院大学, 基礎総合教育部, 助教 (40548559)
齊藤 伸 聖学院大学, 基礎総合教育部, 研究員 (70611771)
柳田 洋夫 聖学院大学, 人文学部, 准教授 (80468389)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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Keywords | ラインホールド・ニーバー / キリスト教現実主義 / 人間と歴史 / H・リチャード・ニーバー / 宗教改革 / 歴史主義 / ルネサンス |
Research Abstract |
本年度は、以下のように、当初の「研究実施計画」の中核的な企画としていた国際シンポジウムの開催ならびに4回にわたる研究会を開催した。 1.国際シンポジウムの開催 シンポジウムは、2013年6月14日、青山学院大学を会場に米国からニーバーとキリスト教現実主義の研究では円熟した研究者として夙に知られているロビン・W・ラヴィン氏、韓国から、キリスト教社会倫理を専門にしとくにキリスト教と文化の関係について活発に活動しているイム・ソンビン氏を招き、両氏によって、「ラインホールド・ニーバーの現代的意義」を主題とした講演がなされ、それに対して、本研究の研究分担者(西谷幸介、東方敬信、藤原淳賀)と連携研究者(千葉眞)がそれぞれコメントを述べ、聴衆を含めて討議がなされた。ニーバーのキリスト教現実主義の現代的意義を訴えたラヴィン氏とニーバーの立場への支持と批判を韓国の文脈において展開したイム氏とは微妙な違いがあり、それは、シンポジウムの議論を深めるよい契機となった。ニーバーをめぐる国際シンポジウムがわが国で開かれたのはこれが最初である。なお、ラヴィン氏は、この機会を利用して4つの大学でニーバーを主題とした講演を行った。 2.研究会の開催 研究会の担当者と主題は以下のとおりである。11月11日:髙橋義文「ニーバーの宗教改革論」、12月9日:澤井治朗「新聞記事から見る『神学者』ラインホールド・ニーバー」、1月27日:柳田洋夫・松本周「ニーバーの恩寵論」、2月28日:安酸敏眞「ニーバーのルネサンス論の思想史的考察」以上をもって、3年にわたる研究「ラインホールド・ニーバーの宗教、社会、政治思想の研究」を終えたが、わが国でこれほど集中的にニーバー研究がなされたことはなかった。わが国における停滞しているニーバー研究を一歩前進させるという所期の目的は一応の達成を見たと言えると思う。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)