2012 Fiscal Year Annual Research Report
「モノ」の世界から見た中世イスラームの女性~ガラス器と陶器を中心に~
Project/Area Number |
23320035
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Research Institution | The Toyo Bunko |
Principal Investigator |
真道 洋子 (財)東洋文庫, 研究部, 研究員 (50260146)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | イスラーム / ガラス / 陶器 / 化粧 / イスラーム考古学 / イスラーム美術 / イスラーム建築 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
本年度は、研究代表の真道がカタールとバーレンにおいてイスラーム関連美術品の収蔵品調査を実施し、深見奈緒子がチュニジアにおけるイスラーム建築調査、小林一枝がフランスで写本調査などの海外調査を実施した。さらに、法門寺や陝西省歴史博物館に収蔵のイスラーム文物やモンゴル関連資料の調査のために、真道と研究協力者の四日市康博、竹田多麻子、王博とで西安調査を行った。このほかに、国内においても名古屋や岡山において資料調査を実施した。 研究報告及び発表に関しては、研究代表者真道がスロヴェニアの国際ガラス史学会においてナツメヤシ文ガラスに関する研究発表を行った。国内でも、東洋文庫において8回の研究会を実施し、このうちの1回はエジプト大使館との共催でユネスコのProf. Gihane Zakiと真道が女性の化粧関係の発表を行う公開講演会の形で実施した。このほかにも研究代表者および連携研究者、研究協力者がおのおの関連学会や研究会で成果発表を行った。 また、今年度も引き続き、イスラーム美術品および考古遺物関連資料の画像取り込みとデータベース化を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の実施予定であったエジプトやシリアは国情の不安定化から今年度も調査が困難であった。しかし、チュニジアと湾岸、西安調査を実施できた。また、ヨーロッパの美術品の調査は順調に行えた。画像取り込みに関しても順調に進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
中東地域の情勢を見ながら、イランもしくはトルコの現地調査を実施するとともに、継続してヨーロッパの博物館等の収蔵品調査、国内資料や書籍気類からの資料収集を継続する。また、隔月の研究会の継続と、今年度はシンポジウムも検討している。
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Research Products
(34 results)