2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320069
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
納富 信留 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50294848)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 裕次 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (40282785)
荻原 理 東北大学, 文学研究科, 准教授 (00344630)
大芝 芳弘 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (70185247)
田中 伸司 静岡大学, 人文学部, 教授 (50207099)
高橋 雅人 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (90309427)
|
Keywords | ギリシア哲学 / プラトン / 国家 / 正義 / ポリテイア / 受容史 |
Research Abstract |
5年間の研究プロジェクトの初年度にあたり、まず全体の計画をより詳細に検討して、具体的な活動を始めた。ただし、東日本大震災を受けて、前年度に完結する予定であった科研研究会(メンバーは大きく重なっている)が7月まで延長となったため、実質的な活動は7月以降に始めた。以下の4つの課題について、研究を実効的に推進した。 (1)3回にわたり、共同研究会を開催し、討論を行った。 8月札幌研究会(有志):北海道大学(納富、高橋が参加、近藤が世話人)プラトン『ポリテイア』の集中討論を行い、納富が「プラトン理想国」について講演を行った。 1月第1回共同研究会:慶應義塾大学田中と田坂の研究成果を共同討議した。 3月第2回共同研究会:松島(世話人:荻原理)栗原、納富、田中の研究成果を共同討議した。 (2)国際学会に参加して、学術報告を行った。 7月「国際レトリック史学会」(イタリア・ボローニア大学):納富がゴルギアスの弁論術について発表した。 12月「国際古代美学研究会」(ベルギー・ルーヴァン大学):納富が古代の「ミメーシス論」について発表した。 3月イタリア・ピサ大学古典学部にて、納富がプラトン『饗宴』について講演した。 *なお、当初計画していた、海外研究者の招聘と国際シンポジウム開催は、東日本大震災や節電に伴う影響により、取りやめとした (3)欧文本のための論文作成 以上の機会を生かしながら、欧文論文集の章を執筆、検討していった。 (4)来年度8月にイギリス・オクスフォード大学で開催する国際研究会の企画と、そのための準備を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画にあった英文での研究成果の準備は、ほぼ予定通り進んでいる。 他方で、東日本大震災の影響のあり、海外から研究者を招聘しての国際シンポジウムは行われなかった。その代り、研究代表者が3回にわたって国際学会等で研究発表を行い、国際的な研究交流は維持している。その他の研究計画は、おおむね順調に展開された。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成24年度には、8月6~7日にイギリス・オクスフォード大学コーパス・クリスティ・カレッジにおいて、国際研究集会"Freedom and the State:Plato and the Classical Tradition"を、本科研プロジェクトと、オクスフォード大学古典学研究所との共催で開催することが決まった。その企画には、オクスフォードで在外研究中の佐野好則(連携研究者)が交渉と準備にあたり、科研メンバーの多くが発表を行う予定で準備を進めている。その国際研究集会を、平成24年度の研究計画の中心に据えている。
|
Research Products
(22 results)
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Mimesis2011
Author(s)
Noburu Notomi
Organizer
Colloque International : Qu'est-ce que l'esthetique ancienne?
Place of Presentation
Institut Superieur de Philosophie (UCL, Louvain-la-Neuve), Centre Philosophie et Textualite ; Louvain-la-Neuve, Belgium(招待講演)
Year and Date
2011-12-15
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Gorgias's Use of Logic and Rhetoric2011
Author(s)
Noburu Notomi
Organizer
Biennial Conference of the International Society for the History of Rhetoric ; International Society for the History or Rhetoric (ISHR)
Place of Presentation
University of Bologna, Italy
Year and Date
2011-07-18
-
-
-
-
-
-
-
-
-