2011 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア(日本・中国・韓国)における河川船歌の研究
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23320079
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Research Institution | Kansai Gaidai University |
Principal Investigator |
真鍋 昌弘 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (70084168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛 承彪 関西外国語大学, 国際言語学部, 准教授 (20460842)
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Keywords | 東アジア / 比較文学 / 歌謡 / 船歌 / 生活民俗 |
Research Abstract |
平成23年度は研究計画にしたがって以下のように研究・調査を進み、成果を収めた。 1、中国長江中流地域の湖北省巴東県・宜昌・〓 帰の現地調査。調査日:平成23年8月6日~8月14日。長江支流の神農渓における船曳文化を観光事業として開発した状況を考察し、巴東県のかつての船頭5人を対象にインタビューを行った。〓 帰においても6人のかつての船頭を対象に聞き取り調査を行った。 2、韓国慶尚道洛東江流域のプサン・大邸・安東の現地調査。調査日:平成23年8月26日~8月31日。2名の調査対象者にインタビュー。さらに洛東江を遡りながら、6つのかつての船着き場を研究調査した。 3、中国安徽省新安江流域の黄山市の現地調査。調査日:平成23年12月23日~12月28日。現地の対象者にインタビューし、船着き場などを研究調査。 4、中国黄河下流地域の山東省済南市の現地調査。調査日:平成24年2月19日~2月24日。斉河県の黄河沿岸の村に訪れ、かつての船頭にインタビュー調査を行った。また山東大学民俗学研究所で本研究をめぐって講演を行った。 以上の調査地に赴く際、現地の本屋・古本屋などでできる範囲で船歌およびその背景に関連する資料を蒐集した。いくつか重要な文献も入手できた。また現地でしか蒐集できない資料も少なからずあり、研究の上で欠かせないものである。現地調査においては、現地の協力者の協力を得ながら、事前に作成した質問項目に基づいて行ったので、研究目的と関係する内容はすべて入っている。中国におけるインタビュー調査は本研究は初めてであり、貴重な第一次資料になる。文字整理作業も基本的に終了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究調査は計画にしたがって進んでおり、中国・韓国における協力者の力強い協力を得ている。また現地調査でのインタビューの文起こしも、調査終了後にすぐ着手するようにしており、現在は日本語訳もほぼ完了している。
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Strategy for Future Research Activity |
23年度に引き続き、計画を立てて研究調査を進める。
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