2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320094
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
小助川 貞次 富山大学, 人文学部, 教授 (20201486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 幸夫 麗澤大学, 大学院・言語教育研究科, 教授(平成24年度から名誉教授) (70093458)
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Keywords | 漢文訓読史 / 東アジア / 漢文訓読資料 / 訓点資料 / 実証可能モデル |
Research Abstract |
研究初年度として代表者・分担者の研究環境(電子機器、参考図書の設置)を整備した後、当初の年度計画通り、研究目的1及び3に関連する調査研究を実施した。 1(1).書誌情報の電子化(最終年度まで継続) 調査済みの敦煌加点本及び朝鮮本に関してアルバイタを雇用して書誌データ入力を行った。 1(2).加点内容の分析と各言語での比較検討(最終年度まで継続) 敦煙加点本を中心に加点内容の分析に加えて、新たに本文漢字字体について比較検討を行い、成果を国際シンポジウムで発表した。 1(3).再調査・補充調査(最終年度まで継続): 京都国立博物館で仏書訓点資料調査、台湾国家図書館・故宮博物院で漢籍及び仏書訓点資料調査、韓国崇実大学校で韓国における漢文訓読研究の現状調査、中国西安碑林博物館で漢文古写本の字体比較研究として開成石経調査、京都国立博物館で漢文古写本に使用される料紙材料の精密調査を実施し、研究資料の補充と新たな知見の獲得をすることができた。 3.東アジア漢文訓読史が視認・追試できる実証可能モデルの検討・作成(最終年度まで継続): 情報処理、デジタル画像、プロモーション制作に詳しい専門業者二社と検討を行い、また博物館等に設置されているVR(ヴァーチャル・リアリティ)設備の実地調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
書誌情報の電子化のうち、敦煌加点本に関するデータ入力が若干遅れているが、ほかはおおむね予定通りである。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の目的及び年度計画にしたがって順次、調査研究を遂行する。
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Research Products
(4 results)