2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320113
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
壇辻 正剛 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (10188469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河崎 靖 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (40186086)
坪田 康 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (50362421)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ICT / 応用言語学 / CALL |
Research Abstract |
25年度の研究においては、ICTを利用したマルチメディア教材の開発を中心課題として、発信型語学運用能力を高めていく良質でオリジナルな教材の開発を推進した。マルチメディア・コンテンツに基づいて、学習者がコンピュータを利用して、日本の風土や文化、風習、伝統を外国語で発信する外国語運用能力の向上を目指すICT支援教材を開発した。多様な言語文化、異文化理解、異言語体験が可能なマルチメディア教材の開発を目指して、多言語への対応を可能にするように開発を進めた。英語版だけでなく、ドイツ語版、留学生用日本語版のICT支援教材の試作品(ベータ版)を作成し、内外の教育機関でクローズドベータテスト(CBT)を実施する事が可能になった。また、中国語版、韓国・朝鮮語版、タイ語版の作成も継続して進めた。2020年に東京でオリンピックが実施される事が決定したことを受け、ギリシア語版の開発も進めた。ICT支援教材作成の基盤となるマルチメディア・コンテンツの開発研究も継続して推進した。画像はフリーソフトを利用していた部分もあったが、他の教育研究機関への教材の再配布においては、画像の利用が許容範囲か否かの判断が難しく、配布が制限される可能性があるとの指摘に基づいて、全面的にオリジナルな画像の作成に努めた。ベータ版の作成に基づいて、これまでの研究状況の問題点を洗い出し、修正すべき点と変更すべき方針等を検討・確認する事を目的として、研究成果の中間発表会を行なった。応用言語学や外国語教育の分野での経験の豊富な他大学の教授や名誉教授の先生方に依頼して中間評価を行って頂いた。中間評価で指摘を受けた問題点や改善点を研究開発の現場にフィードバックし、今後の改善に反映する事が可能になった。この改善作業は26年度にも継続して、ICT支援教材の改良を積み重ね、より良いICT支援教材の開発に繋げていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ICTを利用したマルチメディア教材の英語版、ドイツ語版、留学生用日本語版の試作品(ベータ版)を作成し、国内外の教育・研究機関の教育者、研究者に提供する事が可能になったことや、マルチメディア・コンテンツの継続開発を進めることができたこと、また、中間発表会を行い、中間評価の結果、指摘を受けた問題点や改善点を開発の現場にフィード・バックするなど、おおむね計画通りに順調に進展していると判断することができる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の方針としては、ICT支援マルチメディア外国語教材の英語版、ドイツ語版、留学生用日本語版に続いて、中国語版、タイ語版の作成を急ぎ、国内や海外の教育機関や研究機関の教育者や研究者に提供し、外国語教育の発展に少しでも貢献できることを目指す。電子教材に加えて、紙ベースでの教材の提供を求める声に応じて、DVDプラステキストのICT支援教材の作成を急ぐ。また、実施した中間評価に基づいて、改善すべき点を研究開発の現場にフィードバックし、より利便度の高い、ICT支援教材の開発につなげていく方針である。
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Research Products
(7 results)