2013 Fiscal Year Annual Research Report
日本人フランス語学習者の中間音韻論的特徴に関するコーパスに基づく経年調査
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23320121
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
DETEY Sylvain 早稲田大学, 国際教養学術院, 准教授 (00548927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 眞理子 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (00329054)
川口 裕司 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (20204703)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 外国語教育 / コーパス言語学 / 発音 / 音声学 / 音韻論 / 知覚 / フランス語 / 日本人学習者 |
Outline of Annual Research Achievements |
2013年度は、2回にわたる録音と知覚テスト(当初計画された全4回のうち、最後の2回)を実施し、データ処理を開始した。以下に詳細を挙げる。 -2013年7月:IPFCプロトコルに基づいた手法(単語の読み取りと繰り返し、および文章の読み取り)を用いて、24人の日本語話者を対象に録音を行い、合わせて知覚テストを実施した(通算3回目)。録音ではMoodleシステムおよび東京外国語大学のサーバーを使用した。知覚テストではAXBの聞き分けタスクと音節数の数え上げのタスクからなるLabguisticプラットフォームを使用した。 -2014年2月:上記のものと同じプロトコルに基づいて通算4回目の録音およびテストを行った。19人の学生がこれに参加した。 このように2年間で4回行った口頭産出と知覚に関するテストによって、15人の学生の発音の習得過程を経年的に観察した。ちなみに第1回目の録音および知覚テストには39名の学生が参加したが、それ以降はインフォーマントの都合がつかない等の事情のため、全員を経年的に調査することは出来なかった。 また、これと並行して、鼻母音や口母音、リエゾン、子音、音節といったデータをコード化する方法について引き続き検討を行ったほか、コードに対応するDolmenソフトウェアの開発を継続して行った。現在もデータコーディングを進めている最中であり、研究の経過についてはいくつかの学会で報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データをコード化するためのフランス語母語話者の協力者が不足しており、コーディング作業には当初予定よりも時間がかかっている。また同様の理由で、知覚テストの結果分析にも当初予定より時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
2014年度は以下に挙げた点について、検討および作業を進めていく予定である。 データおよびそれに対応するDolmenソフトウェアのための、コード設計の完了;データコーディングの完了; データの一部分の音響分析;知覚テストの結果分析およびデータコーディング;学会発表や論文を通しての研究成果の報告;研究プロジェクトを紹介するウェブサイトの仕上げ
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Research Products
(17 results)