2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320133
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
白木沢 旭児 北海道大学, 文学研究科, 教授 (10206287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 弘範 北海学園大学, 経済学部, 准教授 (20348494)
内藤 隆夫 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (60315744)
寺林 伸明 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (80172104)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 満洲 / 開拓団 / 朝鮮 / 植民地 |
Research Abstract |
国内では学習院大学東洋文化研究所において友邦文庫を、東洋文庫においてアムール沿岸、朝鮮、中国華北関係資料を、東京経済大学において大倉財閥資料を、神戸市立図書館において青丘文庫を収集した。国外では延世大学校中央図書館国学資料室および韓国国立中央図書館において朝鮮中等教育関係資料を、台湾中央研究院および台湾國史館において日本統治期台湾関係資料を収集した。また、満洲移民経験者である國井榮治氏から聞き取りを行った。 第4回研究会(2012年8月15日、北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟W513室)は、東俊佑「北蝦夷地における蝦夷地政策の展開とアイヌの動向」、崔誠姫「広島大学文書館における植民地期朝鮮関係資料調査の結果報告書及び朝鮮の中等教育」、寺林伸明「第一次鏡泊湖義勇隊訓練所、同開拓団等の日本人引揚者(鏡友会員)」「北海道関係の二つの「満洲開拓団」-鏡泊湖義勇隊開拓団と阿城・八紘開拓団の日中関係者調査-」、湯山英子「函館の中国残留孤児を訪ねて」という報告を行った。 第5回研究会2013年1月13日、立教大学池袋キャンパス本館1203教室)は日本植民地研究会との共催で行い、白木沢旭児「趣旨説明」、劉含発「日本人「満洲開拓団」の入植による中国人の被害」、寺林伸明「「満洲開拓団」の日中関係者に見る“五族協和”の実態」、辻弘範「在朝日本人の記憶と記録」という報告を行った。札幌在住者を中心とする科研なので、東京にて研究会を開催したことは、関東および関西在住者と直接討論ができ、有意義であった。 本科研の前身にあたる基盤研究(B)(海外学術調査)「日中戦争下の中国東北農民と日本人「開拓団」との関係史、および残留帰国者の研究」(研究代表者、寺林伸明)の研究成果報告書を作成・印刷した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度の方針に掲げていた東京共同調査および東京研究会は実行できた。資料調査はおおむね順調だったが国外では複写の制限がきびしく当初予定したほど収集が進まなかったこともある。第5回研究会を日本植民地研究会と共催で東京にて開催し、関東・関西在住の研究者と交流を深めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は第3年度を迎える。国外ではサハリン、中国、韓国、台湾に注目し、それぞれのメンバーの手により資料収集を行う。メンバーの研究発表はほぼ一巡しているので、今後は共同研究の成果を著書として刊行することを前提に議論を深めていきたい。
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Research Products
(13 results)