2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320133
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
白木沢 旭児 北海道大学, 文学研究科, 教授 (10206287)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 弘範 北海学園大学, 経済学部, 准教授 (20348494)
内藤 隆夫 東京経済大学, 経済学部, 教授 (60315744)
寺林 伸明 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (80172104)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 帝国 / 満洲国 / 朝鮮 / 華北 |
Research Abstract |
外国出張として延世大学校図書館国学資料室、吉林省社会科学院、吉林市図書館、大連市当案館をメンバーが訪問し、資料収集を行った。また、長春に在住している研究協力者及川琢英氏は吉林省社会科学院満鉄資料館などで継続的に資料調査を行っている。国内出張としては東洋文庫、三井文庫、東京経済大学、京都大学経済学部図書室、農学部図書室、福岡市総合図書館文書資料室などを訪問し資料収集に努めたほか、道内では満州引揚者・高見地区入植者への聞き取り調査を行った。また、12月に行われた日本植民地研究会冬季研究会に参加した。 第1回研究会を8月20日に北海道大学にて開催し、及川琢英「満洲国軍と国兵法」、白木沢旭児「「北東アジアにおける帝国のプレゼンスと地域社会」に関する覚え書き」、内藤隆夫「戦時期朝鮮における日窒コンツェルンの人造石油事業」、朴仁哲「朝鮮人「満洲」移民の記憶に関する一考察-移民一世の「植民地体験」の語りを通して-」などの研究報告を行った。また、第2回研究会を2014年2月14日に北海道大学にて行い、内藤隆夫「日窒・興南工場と地域社会」、秋山淳子「南満州電気株式会社関係資料の整理と企業合同」、胡慧君「胡適と日本-日本人との交流および日中交渉における胡適の役割を中心に-」、及川琢英「満洲国軍と中国人軍官」、湯山英子「台湾における安南漆の生産-北海道帝国大学農学部附属演習林の役割-」、白木沢旭児「日本による華北占領体制の変化と現地社会」、崔誠姫「ソウル資料調査報告」、辻弘範「引揚関係資料調査」などの研究報告・資料調査報告を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内外資料調査は、予定したところをほぼすべてカバーし、利用可能な資料は収集しつつある。同時並行的に各メンバーの研究発表を行ってきた。とりわけ朝鮮における日窒工場と地域社会の関係史、朝鮮における地方の中等教育の展開過程、満洲国軍の基礎的研究などこれまで明らかにされなかった、帝国各所の動向につき実証的な分析が進んできている。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は4ヶ年の研究計画の最終年度にあたる。研究代表者、研究分担者、連携研究者、研究協力者がそれぞれ自分の研究テーマを論文のかたちにまとめることを予定している。予算の大部分を旅費にあててあり、国内外(主として国内)に補充的な資料調査を行うことにしている。札幌で数回の研究会を開催し、研究論文の執筆にかかりたい。
|
Research Products
(15 results)