2013 Fiscal Year Annual Research Report
モリソン時事資料群活用による新たな東アジア近現代史像の構築とその世界への発信
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23320150
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
新村 容子 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (80362945)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斯波 義信 公益財団法人東洋文庫, その他部局等, 研究員 (00039950)
松重 充浩 日本大学, 文理学部, 教授 (00275380)
本野 英一 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (20183973)
村上 衛 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (50346053)
城山 智子 一橋大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (60281763)
岡本 隆司 京都府立大学, 文学部, 准教授 (70260742)
吉澤 誠一郎 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (80272615)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | モリソンパンフレット / 東アジア近現代史 / 東洋文庫 / モリソン文庫 |
Research Abstract |
本研究は、東アジア近現代史研究者の共同研究を通じて、(1)東洋文庫所蔵モリソンパンフレット(以下、パンフと略称する)の利用環境を整えること、(2)パンフを活用した新しい東アジア近現代史研究の知見を世界に発信すること、以上の2点の課題を追求するものである。 (1)の課題に関しては、①マイクロフィルムに撮影したパンフのデジタル画像化、②パンフの概要紹介を含む詳細なカタログ作成という2つの具体的作業に取り組んできた。①に関しては、東洋文庫図書部の山村義照氏の協力を得てデジタル画像化を進め、25年度中に作業はほぼ100%完了した。②に関しては、研究分担者である東洋文庫長斯波義信氏を中心として、中国関係パンフを中心に書誌情報に加えて概要紹介を含むカタログ作成を進め、すでに483件分のパンフについて概要作成作業が完成しており、ホームページ上での公開に備えている。 (2)の課題に関しては、研究代表者と研究分担者計8名は、各人の研究テーマに即してパンフを収集し、他の資料群と関連させつつ、パンフの可能性を発信する実験的研究を進めてきた。具体的には、岡本隆司は辛亥革命後のモンゴル独立問題、城山智子は19世紀初頭の中国貿易に関する研究、新村容子はイギリスにおけるアヘン貿易反対運動、松重充浩は日露戦争後における奉天省当局による諸改革とモリソンの「満洲」認識、村上衛は海峡植民地における華人移民問題、本野英一は辛亥革命期における中英の対立の構図を上海の莊票兌換問題を題材として考察する研究、吉澤誠一郎は袁世凱の帝制導入問題、以上のテーマについて各人、パンフを活用し研究を進めてきた。これらの研究は、パンフを活用する具体的手順・方法と、パンフによって得られる新たな知見を提示するものであり、新たな東アジア近現代史像の構築に大いに貢献するものである。パンフの可能性を世界に発信する研究であると評価できる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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