2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320185
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
友澤 和夫 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40227640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石上 悦朗 福岡大学, 商学部, 教授 (00151358)
荒木 一視 山口大学, 教育学部, 教授 (80254663)
和田 崇 徳山大学, 経済学部, 准教授 (20511091)
鍬塚 賢太郎 龍谷大学, 経営学部, 准教授 (40346466)
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Keywords | インド / 成長産業 / 空間構造 / 経済地理学 |
Research Abstract |
研究の初年度である平成23年度は予備的調査年と位置づけており、各人が担当するインド成長産業の(1)近年の動向把握と、(2)産業論的分析を目的とした研究を実施した。 (1)と(2)共にインドでの資料収集や関係機関・企業へのヒアリング等を必要とし、その具体的調査内容について意見交換を行うため、8月に研究打ち合わせを広島大学で実施した。インドでの現地調査は、9月に荒木(担当:アグリビジネス、調査地域:ウッタルプラデーシュ州ラエバレリ)が、2月には友澤(自動車産業、デリーNCRおよびチェンナイ)、和田(映画・コンテンツ産業、デリーNCRおよびムンバイ)、鍬塚(ICT産業、プネー、バンガロールおよびフブリ)が訪印してその任に当たった。石上は鉄鋼業について国内関係機関での資料収集を実施した。また、連携研究者の宇根(繊維産業、マハーラーシュトラ州コルハプル)と佐藤(医薬品産業、デリーNCRおよびムンバイ)も3月にインドに出張し調査を行った。 以上により、いずれの産業についても、近年の動向にかかわる重要な知見・情報を得ることができた。そして、各調査地域において地元大学の地理学関係教員からの協力があること、主要な機関・企業からは調査に対しての理解が得られたことから、来年度からの本調査を遂行する上で支障はないことが確認できた。 最後に、本資料で収集した資料・情報などを基に、友澤は自動車部品工業について、鍬塚はICT産業について「雑誌論文」に記した研究論文を上梓し、石上は鉄鋼業の発展について「図書」で示した編著書の第6章において公表し、産業論的分析にかかわる成果も複数挙げることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は研究の初年度であり、各人が担当している産業について予備的調査を実施し、次年度以降での調査対象地域・企業をしぼりこむことが大きな目的であった。当初の予定通り連携研究者を含めて計6人が現地に出張し、ヒアリング調査や資料収集を行って次年度の研究内容を具体化するに至ったことがその理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
計画2年目である来年度は、本年度の調査を踏まえて各成長産業の立地や生産、取引、労働力需給等を介して形成される空間構造を明らかにすることを目的とする研究を、現地調査を踏まえて実施する。研究計画の変更や研究を遂行する上での問題点は特にはない。
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Research Products
(7 results)