2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320185
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
友澤 和夫 広島大学, 文学研究科, 教授 (40227640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石上 悦朗 福岡大学, 商学部, 教授 (00151358)
和田 崇 徳山大学, 経済学部, 准教授 (20511091)
鍬塚 賢太郎 龍谷大学, 経営学部, 准教授 (40346466)
荒木 一視 山口大学, 教育学部, 教授 (80254663)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | インド / 成長産業 / 空間構造 / 経済地理学 |
Research Abstract |
研究の2年目である平成24年度は昨年度の予備調査に基づいて、各人が担当するインド成長産業の①産業論的分析と、②空間構造の把握を目的とした研究を実施した。 まず、8月10日に研究打ち合わせ、および研究発表を広島大学現代インド研究センターにて集中的に実施し、本年度の現地調査にかかわる意見交換や認識の共通化をはかった。インドでの現地調査は、11月に荒木(担当:商品作物農業、調査地域:ウッタルプラデーシュ州ラエバレリ)が、2月には友澤(都市内繊維産業、デリーNCR)、鍬塚(ICT産業、アフマダーバード)が訪印してその任に当たった。石上は鉄鋼業について、和田は映画産業について、国内関係機関での資料収集を実施した。また、連携研究者の宇根(都市内繊維産業、デリーNCR)と佐藤(医薬品産業、ハイダラーバード)も2月にインドに出張し調査を行った。 以上により、いずれの産業についても、立地や生産システム、取引、労働力需給等を介して形成される空間構造の理解に資する重要な知見・情報を得ることができた。 現地調査が年度末となったため論文としての公表に至っているものは少ないが、昨年度の現地調査とあわせて、友澤はデリーNCRに関する工業化について、荒木はインド農村内部の経済的階層の変動について、宇根は山岳州の経済地域構造について「雑誌論文」に記した研究論文を上梓した。また、各自が関連学会等で活発に発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は研究の2年目であり、各人が担当している産業について現地調査を実施し、産業論的および空間論的な把握を実施した。連携研究者を含めて計5人が現地に出張し、ヒアリング調査や資料収集を行って計画に沿った形で研究をすすめることができたことがその理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
計画3年目である来年度は、本年度までの調査を踏まえて各成長産業の立地や生産、取引、労働力需給等を介して形成される空間システムを明らかにすることを目的とする研究を、現地調査を踏まえて実施する。また、それを通じて現代インドの空間構造を把握する研究を行う。なお、現在のインドでは、観光産業が重要になっている状況に鑑みて、研究分担者を1名追加する予定である。
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Research Products
(13 results)