2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23330040
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
前田 幸男 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (30347257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 正 愛知学院大学, 総合政策学部, 教授 (90308776)
上神 貴佳 高知大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (30376628)
堤 英敬 香川大学, 法学部, 准教授 (20314908)
森 道哉 立命館大学, その他の研究科, 准教授 (40380141)
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Keywords | 政治学 / 政党研究 / 民主党 / 政権交代 / 政党組織 |
Research Abstract |
本研究の目的は、平成21年9月に成立した民主党政権における政治過程を、自民党政権期との対比で明らかにすることを目的としている。平成23年度については、本研究企画の前身である民主党の結成から政権交代の時期までの研究について研究書を単行本として上梓し区切りを付けると同時に、民主党政権の動向を検討するための公開研究会を平成23年11月と平成24年3月に予定通り開催した。 政権獲得からわずか9ヶ月で鳩山首相が辞任、また、研究開始後半年に満たない段階でさらに菅首相が退陣に追い込まれるなど、文字通りめまぐるしい変化への対応を研究上も余儀なくされたが、各研究分担者は着実にデータの収集を進めた。具体的には(1)平成22年参院選マニフェストデータの収集と分類、(2)愛知・三重・宮崎・香川の民主党地方組織に対する聞き取り、(3)内閣支持率・政党支持率データの収集、そして、(4)閣僚・党役員人事・代表選挙について、それぞれ資料を収集し、基礎的な分析を行った。 なお、(4)閣僚・党役員人事・代表選挙に関連したデータ収集についてだが、これほど頻繁に首相の交代および内閣の改造が行われていることは当初全く想定しておらず、かつ、研究協力者が年度途中に就職したために、予定通りに作業を進めることができなかった。そこで、人事関連のデータ収集に関しては平成24年度に繰り越して作業を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度は民主党政権についての資料収集並びに、研究の理論的枠組みの構築、そして各研究領域における分析上の焦点を絞ることに勢力を傾注する予定であった。その目標は概ね達成されたと考えている。実績欄にも記載したとおり、閣僚・党人事の研究については、政局の変化に合わせてデータの収集を行うことが難しく、平成24年度に作業を繰り越したが、これは明らかに想定外の首相の辞任等が重なったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度のデータ収集は、ほぼ予定通り進行したので、平成24年度には、これも当初計画したとおりに、学会発表および公開研究会を行い着実に成果を積み上げる予定である。具体的には平成24年5月の選挙学会・研究大会、および同10月の日本政治学会総会で各研究分担者が報告を行う。また、年度内にこのプロジェクト全体の分析枠組みを練り上げるための公開研究会を実施することも予定している。
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Research Products
(6 results)