2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23330047
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
梅森 直之 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80213502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 礼子 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00275504)
井川 充雄 立教大学, 社会学部, 教授 (00283333)
川岸 令和 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (10224742)
山本 武利 早稲田大学, 政治経済学術院, 名誉教授 (30098412)
加藤 哲郎 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30115547)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | メディア / 宣伝 / CCD / 心理戦 / 世論 / プロパガンダ / 諜報 / 反共 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、いままでの研究調査の成果として、2014年5月に「検閲研究ウェブサイト-日本と世界における検閲の歴史的研究」(http://www.waseda.jp/prj-Kennetsu/)を開設し、(1)検閲研究に関する最新の情報、(2)検閲研究に関する参考文献の紹介、(3)検閲者名簿検索の三つを掲載し公開した。なかでも研究分担者の山本武利が発見した、占領軍の民間検閲支隊(CCD)が行っていた検閲に直接携わった日本人検閲者の名簿、六種類のリストに基づいて、名前、職種、給与、採用時期などから検索出来るようにした検閲者名簿検索は、のべ11,000人以上の情報を含む検閲者に関する初めてのデータベースである。これにより、占領期の検閲者の実態解明が大きく前進した。 また、研究分担者の加藤哲郎は、米国国立公文書館機密解除資料であるCIA文書の中の日本人に関するファイルを編集し解説を付した『CIA日本人ファイル』(全12巻、現代史料出版)を出版した。これは緒方竹虎、正力松太郎、大川周明、笹川良一、辻政信、児玉誉士夫、服部卓四郎、岸信介などに関する個人ファイルをまとめたもので、戦中から戦後における日本の政治・軍事・インテリジェンス関係の重要人物に対するCIAの評価や関係を明らかにし、日本におけるCIAの活動を解明するために、戦後日本の政治史研究に欠かせない第一級資料を発掘したものである。 この他に、早稲田大学20世紀メディア研究会と合同で、研究分担者及びゲストスピーカーによる公開の研究報告を行った。分担者の土屋礼子は、「米軍放送(AFRS)小論―公文書資料を中心に」を報告した。また、代表者の梅森直之と分担者の小林聡明と井川充雄も、それぞれラジオ放送と東アジアの戦後に関する研究を深め、占領期からそれ以後の研究へと進展させた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)