2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本型金融システムの再評価:メインバンク制の視点から
Project/Area Number |
23330109
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
堀 敬一 立命館大学, 経済学部, 教授 (50273561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤堀 次郎 立命館大学, 理工学部, 教授 (50309100)
藤崎 正敏 立命館大学, 理工学部, 教授 (20047492)
小倉 義明 立命館大学, 経営学部, 准教授 (70423043)
播磨谷 浩三 立命館大学, 経営学部, 准教授 (90347732)
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Keywords | ファイナンス / 企業金融 / メインバンク |
Research Abstract |
平成23年度は研究開始年度ということもあり、本研究課題に関する萌芽的な研究成果を得ることができた。具体的には動学的契約理論の連続時間モデルを用いたIPOの研究、日本の近年のメインバンク関係に関する実証分析、あるオプション価格のショミュレーション手法の開発、熱核の金利モデルへの応用、生命保険会社や地域金融機関の効率性の検証、銀行の貸出市場における競争と新規企業への資金供与との関係にかかわる分析などである。こうした分析は、日本の金融市場の現状を把握する、またその一方で新たな課題に直面している金融機関の行動をモデル化する、という当初の2つの異なる目的に対応したものである。前者に関しては、メインバンクと企業の関係が比較的固定的であるということもあり、近年は金融機関の競争環境とメインバンク関係についてあまり議論されてこなかったが、これまでの分析結果からはむしろ、そうした競争環境が企業とメインバンクとの関係に無視できない影響を及ぼしている可能性があることを示唆している。後者については、経済の成長期から成熟期に至るまでの長期間における企業とメインバンクとの動学的な関係を理論的に分析する手法に関して、一定の可能性が見いだされたと考えられる。またそうした分析をするにあたり、解析的な分析だけでなく数値的な分析をするための手法が必要になることと、さらにはどのような条件のもとで数値的な分析が必要になるのか、明らかになりつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開始初年度ではあるが、萌芽的な研究成果が具体化され、その一部は査読付き学術雑誌に掲載され、またその途上にあるような研究成果に関しても研究会・学会等で積極的に報告が行われているから。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度の研究成果を踏まえ、今年度は各グループの研究課題を整理し、本研究課題が主題としているメインバンクに関してどのようなアプローチで分析することが有効なのか、検討する。またそれぞれのグループで行われていた研究成果を、グループを超えて検討し、新たな共同研究の可能性を探る。
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Research Products
(17 results)