2013 Fiscal Year Annual Research Report
ビジネス・エコシステムの形成・維持とイノベーション
Project/Area Number |
23330127
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
椙山 泰生 京都大学, 経営学研究科, 教授 (70323467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
具 承桓 京都産業大学, 経営学部, 教授 (20367949)
久保 亮一 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (80339754)
高尾 義明 首都大学東京, 社会(科)学研究科, 教授 (90330951)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 経営学 / イノベーション / 技術経営 |
Research Abstract |
1)自動車産業における実証研究 CVTやエアバッグ,あるいはハイブリッド機構などのイノベーションの導入の過程や,その後の企業間関係の変化,サプライヤの役割,および標準化との関係について,事例研究と,特許データと企業のMake or Buyのデータを統合した実証分析を実施した。特許データ,部品取引データの分析と企業への聞き取り調査に基づき,通常時とイノベーション時の企業間関係の違いについて明らかにした。 2)情報通信産業における実証研究 情報通信産業では,光ファイバ通信や,医療システム,クラウド・コンピューティング,家庭用エアコンなどの発展過程に焦点を当て,中核企業の役割の変遷や,分業構造の変遷,標準化とプラットフォームのオープン化の意義,エコシステム内戦略などについて,事例研究を実施した。また,中核企業の構想形成の意義を明かにするため,光ファイバ通信分野について特許データを用いた定量分析も実施した。 3)理論研究 上記の実証結果をもとに,これまでの組織間関係論や制度論,ネットワーク理論,資源依存理論,組織生態学などの既存理論の限界について考察したうえで,現実の概念化を進め,新しい理論パースペクティブを提示した。具体的には,エコシステムの境界の決まり方や,エコシステム内の戦略に関する概念化,エコシステムの中核企業の役割,およびエコシステムの発展過程に関するを理論について検討・提示した。 以上の検討結果は,それぞれワーキングペーパーにしており,それらの成果をあわせて『ビジネス・エコシステム(仮題)』という図書として次年度中に出版予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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