2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23330145
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | University of Marketing and Distribution Sciences |
Principal Investigator |
清水 信年 流通科学大学, 商学部, 教授 (70330529)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗木 契 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (90294397)
西川 英彦 法政大学, 経営学部, 教授 (10411208)
岸谷 和広 関西大学, 商学部, 准教授 (40330170)
水越 康介 首都大学東京, 社会(科)学研究科, 准教授 (60404951)
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Keywords | マーケティング / 消費者行動 / 流通システム |
Research Abstract |
本研究の目的は、現在注目を集めている電子書籍ビジネスの今後について、歴史的な経験を踏まえた示唆を産業界に提示すること、および電子書籍が登場したことによる企業のマーケティング活動・消費者行動の変化を踏まえて、既存理論の見直しと精緻化を図ることである。近年世界的に急速な市場の広がりを見せ始めている電子書籍について、日本はハード・ソフト両面で他国に先んじた歴史を持つ。しかし、このイノベーション普及の萌芽期あるいは生成期における多様な経験は、現在の電子書籍市場における日本企業の競争優位性に結びついていないように思われる。本研究では、電子書籍をめぐるこれまでの日本の企業・団体のマーケティング活動、および消費者行動について、その萌芽期を中心とした歴史プロセスを記述する。 研究初年度となる本年度は、萌芽期から現在に至るまでの電子書籍産業に関する資料収集とその分析を中心に研究を進めてきた。具体的には、各研究メンバーにおける資料収集や独自調査に加えて、研究会を計2回(2011年8月20日、2012年2月26日)開催し、電子書籍ビジネスの実務家による講演や研究会参加者による討議などを行なった。これらの活動の過程において、本研究が分析対象としている日本の電子書籍ビジネス萌芽期における主要プレーヤーとの関係性構築が可能となり、平成24年度の研究活動におけるインタビュー調査や講演・研究会の実施に向けての道筋をつけることができた。また、今後の研究活動においてベースとなる、日本の電子書籍ビジネスに関する基礎年表を、調査会社の協力を得て作成することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各メンバーにおける資料収集・独自調査や研究会開催を行なうことができた。ただし、先述のとおり、研究対象に関する新たな研究(電子書籍ビジネス萌芽期における主要プレーヤーに対する調査など)の方向性が生じたため、平成23年度の予算の一部の繰り越し申請を行なった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究2年目となる平成24年度は、初年度に続き資料収集と独自調査を継続するが、特に2000年代以降の携帯電話による電子書籍サービスの拡大の動き、および近年の米国企業による電子書籍端末普及の急拡大への日本企業の対応を追う。初年度からの2年間で、日本における電子書籍産業の歴史プロセスについての把握を徹底させることになる。加えて、新たに構築できた研究ネットワークを活用し、日本の電子書籍ビジネスに関わってきた当事者に対するインタビュー調査や、研究会に招聘しての講演などを実施する。年度後半には、研究メンバーによる事例論文の発刊や学会での研究報告の実施を目標とする。
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Research Products
(11 results)