2012 Fiscal Year Annual Research Report
北欧における高齢者介護のニーズ判定方法に関する実証的研究
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23330175
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石黒 暢 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 准教授 (20273740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山井 弥生(斉藤弥生) 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (40263347)
吉岡 洋子 頌栄短期大学, 保育科, 准教授 (80462018)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際情報交換 / 北欧 / デンマーク / スウェーデン / 高齢者 / 介護 / 労働 / ホームヘルプ |
Research Abstract |
本研究は、北欧における高齢者介護のニーズ判定方法に焦点を当て、高齢者介護政策の近年の動向のコンテクストから分析し、それが実際のケア提供に与えるインパクトを多角的に捉えようとするものである。 今年度も定期的に研究会を開催し、議論を重ねた。そして、昨年度に引き続き、日本の介護施策や介護現場の現状を詳細に分析し、北欧と比較分析するため、日本の介護現場でケアを提供する介護職員への第2回目の国際アンケート調査を行った。介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設、訪問介護事業所で働く介護職員に合計2,440の調査票を配布し、1,060の有効回答を得た(有効回収率は43.4%)。SPSSを使用して日本とスウェーデンの調査結果の比較分析を行い、その一部を北ヨーロッパ学会大会において報告した。今後さらに分析を重ね、報告を行う予定である。 また、研究代表者はデンマークで予防的家庭訪問制度にたずさわる職員へのインタビューを実施し、潜在的なニーズを抱える高齢者に対してどのようにアウトリーチし、必要なサービスの利用につなげるているのかを調査した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地調査と日本での調査を実施することができ、北欧における高齢者介護のニーズ判定方法について高齢者介護政策の近年の動向のコンテクストから分析するための基礎的研究を遂行することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度以降は量的調査結果をさらに詳細に分析し、学会報告、シンポジウムの開催などにつなげていく。さらに、この基礎的研究をもとに、北欧のニーズ判定がケアの現場に与えるインパクトの諸相をとらえるため、さらなる現地調査を行い、現地の研究者と議論を重ねる予定である。
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Research Products
(5 results)