2013 Fiscal Year Annual Research Report
障害者施設職員のメンタルヘルス予防対策の検討ー福祉現場の職階に視点をあてて
Project/Area Number |
23330188
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
峰島 厚 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (30149512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大岡 由佳 武庫川女子大学, 文学部, 講師 (10469364)
山本 耕平 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (40368171)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 障害者施設 / 障害者施設職員 / メンタルヘルス / 職場改善 / 職階 / 管理職 |
Research Abstract |
本年度の課題は、メンタルヘルス講習用テキストの改定、全国(施設管理者対象)および大阪京都調査(職員対象の意識調査)の分析、および最終的な提言まとめであった。 講習用テキストについては、講習実践および調査研究を経て、ストレスの潜在化に視点を当てた顕在化、および予防も含めて「現職に就いて3-5年未満」職員が焦点であること、この2点を中心に若い・現職経験の少ない職員が「疲れた」と堂々と言えることを意図した図書として刊行した。障害福祉現場に即したものが必要と考え公刊した。 二つの調査結果については、最終的な提言も含めて小冊子にまとめ、刊行した。全国調査結果(1500事業所対象、回収率43%)は、想定した通り、管理者の職員メンタルヘルスに関する現状認識の弱さが明らかにされた。回収数を高めることを意図した調査であり設問数も限定したので、その要因は統計的に明らかにされなかった。但し管理者はストレス要因を職員の考え方や能力の問題に帰する傾向があり、次に述べる調査結果のような解決の展望は持ち得ていない。大阪京都調査(1777人対象、回収率60%)では、ストレス度合い意識では、必ずしも管理職(中間含む)だけにストレスが集中しておらず全般にあることが明らかにされた。管理職を「支えられない」、「議論を噛み合わせて結論を導くこと、管理職のリード発揮をできにくくしている」というストレスを全般が持っていることが明らかにされた。 従って最終提言の柱は、多様な人間観等の考え方や能力を持った職員の、それぞれの意見表明や持ち味の発揮を職員相互でどれだけ尊重できるのか、さらに管理職はリード・マネジメントする能力だけではなく、その多様さから新しい発展が作られるという職員への信頼度が重要になる、とした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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