2013 Fiscal Year Annual Research Report
疫病蔓延・大事故発生などの危機事態における災害報道と人々のリスク認知
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23330195
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
釘原 直樹 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (60153269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 幸史 神戸山手大学, 現代社会学部, 准教授 (00454778)
植村 善太郎 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (20340367)
吉川 肇子 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (70214830)
岡本 真一郎 愛知学院大学, 心身科学部, 教授 (80191956)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 社会問題 / 災害報道 / リスク |
Research Abstract |
新型インフルエンザや口蹄疫などの疫病蔓延時や脱線事故のような危機発生時の災害報道のあり方が人々の不安やリスク認知に与える影響について明らかにすることを試みた。そのために本年度はマスメディアの中に登場する専門家を一種の権威者と考え、その権威者の要請を人々がどの程度受け入れるかについて実験的に検討した。本年度はMilgramが行った服従行動実験の追試を行い、時代と文化の影響について吟味した。実験参加者は15名であった。そのうち1名は事前のスクリーニングにより非参加となった。残りの14名中13名が服従した。それからAsch型の同調実験も行った。実験の結果、サクラが4人の場合の同調率は65%となり、Aschが1951年に行った実験結果(35%)よりかなり高くなった。このようなことから現代のわが国の服従率は1970年代の米国より高く、さらに同調率に関しても1950年代の米国よりも高いことが明らかになった。同調率に関しては30年前に行われたわが国における実験結果よりもかなり高いこともわかった。このようなことから危機事態の災害報道によって、人々が付和雷同的な行動をする可能性が以前よりも低下しているとは言えないことがわかった。さらに事故や感染症に関するマスコミ報道のあり方や対処行動について吟味した。特にリスクコミュニケーションの言語表現について検討した。リスクのような不確実性を含む情報は、表現方法によりコミュニケーション効果に違いがあることが検証されている。この点に関して吟味した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article] When Precaution Creates Misunderstandings: The Unintended Effects of Precautionary Information on Perceived Risks, the EMF Case.2013
Author(s)
Wiedemann,P.M.,Schuetz,H.,Boerner,F,Clauberg,M.,Croft,R., Shukla, R., Kikkawa, T., Kemp, R., Gutteling, J.M., de Villier,B., Flavia N. daSilva Medeiros and Barnett, J.
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Journal Title
Risk Analysis
Volume: 33
Pages: 1788-1801
Peer Reviewed
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