2013 Fiscal Year Annual Research Report
集団の心理的創発特性の可視化による的確なチーム・マネジメント方略に関する研究
Project/Area Number |
23330197
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山口 裕幸 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (50243449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 知靖 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (30251614)
唐沢 穣 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90261031)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | emergent property / visualization / shared cognition / team mental model / team communication |
Research Abstract |
3年計画の最終年にあたる本年度は、昨年度までの2年間の実証研究の成果に加え、集団の全体的な心理学的特性の効果的な可視化技法の開発に取り組んだ。具体的には、チーム・コミュニケーションの様子を詳細に観察して記録し分析する高性能測定機器を導入したプロジェクトを加えた。11ヶ月にわたって複数のプロジェクトチームを対象にチーム・コミュニケーション行動を詳細に記録したデータを分析し、チーム・パフォーマンスの優劣と関係の深い特性の明確化を進めた。また、複雑系数学の専門家の助力を得て、11ヶ月にわたるチーム・コミュニケ-ション行動の時系列変容の様子を動画として可視化する取り組みを推進している。この取り組みは、チーム・パフォーマンスの優劣に強く影響する変数の同定と併せて、独創的な可視化技法の開発に進める研究へと発展的に継続させる。 この他、チームメンバー間のメンタルモデルの共有を促進する条件について実験室実験による検討を行うとともに、複数の企業の職務遂行チーム対象に、高業績チームと低業績チームの違いを規定している組織心理学的要因とマネジメント要因を明らかにする調査研究を実施した。さらに、鉄道運輸企業と協力して、安全な職務遂行をサポートするチームワークや安全文化の構築を目指して、従業員の職務に対するメンタルモデルの様相を明らかにする調査研究も実施した。 昨年度までに行ったチーム規範とコミュニケーション構造の可視化、チームの情報およびメンタルモデルの共有プロセスの解明、チームレジリエンスの強化要因の検討に、上述した本年度の実証研究の成果も統合して、生産性や効率性の高いチームという側面だけなく、メンバーどうしの信頼関係や協調性の高いチームを育成するために、どのような介入をチームに行うことが効果的なのか検討して、優れたチームワークを発揮するチーム作りを可能にするマネジメント方略について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] 情動知能とIQ2013
Author(s)
中間直子・箱田裕司・中村知靖
Organizer
九州心理学会第74回大会
Place of Presentation
琉球大学(那覇市)
Year and Date
20131116-20131117
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