2011 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者を対象としたアサーティブネス・トレーニング・プログラムの開発
Project/Area Number |
23330213
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
菅沼 憲治 聖徳大学, 人文学部, 教授 (10118713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長田 由紀子 聖徳大学, 人文学部, 教授 (70172781)
白崎 けい子 聖徳大学, 人文学部, 教授 (10406746)
関口 由香 聖徳大学, 人文学部, 講師 (20339740)
伊波 和恵 東京富士大学, 経営学部, 准教授 (90296294)
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Keywords | 高齢者 / アサーティブネス・トレーニング / プログラム開発 / 情報リテラシー / 感情リテラシー / しなやかな自己表現 / アンケート調査 / 半構造化面接 |
Research Abstract |
高齢者を対象としたアサーティブネス・トレーニングに向けた議論を共有化する取り組みとして、平成23年9月16日に日本心理学会において「ネットワーク社会とアサーション・トレーニング」というテーマでワークショップを行った。主な論旨は次の通りである。 IT技術の発達とITへの親和性の高まりによって、私たちは時空間を超えたコミュニケーションが可能になった。そこで、高齢者がITを正しく有効に活用できるよう、情報リテラシーと感情リテラシーを育成する必要がある。アサーション・トレーニングは情報リテラシーと感情リテラシーの育成に有用である。 このワークショップに先立って、9月15日に日本心理学会にてポスター発表を行った。また、同日に菅沼が『アサーション・トレーニングの効果に関する実証的研究--四コマ漫画形式の心理査定を用いて--』(風間書房)を刊行した。これは、日本文化に即したアサーティブネス・トレーニングプログラムの構築とその効果を実証的に検証した学位論文をまとめ出版したものである。 こうした活動を踏まえて、聖徳大学生涯学習講座(平成23年度第III期SOA公開講座)を実施した。平成24年度1月13日から3月23日まで『人生後半期の「しなやかな自己表現」を目指して』というテーマで計10回行った。この講座の講師は、研究代表者である菅沼を含む5名全員であった。そのため、10回にも及ぶ打ち合わせ会議を実施した。また、プログラム開発の基礎資料を得るために、アンケート調査や半構造化面接を実施しデータを収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究課題名であるアサーティブネス・トレーニングに関する研究を先行して行っていた研究代表者である菅沼は、平成23年度に実績を業績として残すことが出来た。一方、研究分担者である4名についても研究活動は活発に行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
学会発表や講演活動を通して、積極的に研究成果を公表する。昨年度に実施した講座『人生後半期の「しなやかな自己実現」を目指して』の参加者に対して行ったアンケート調査や半構造化面接による調査の結果を分析し、論文として発表する。さらに、研究の打ち合わせ会議や実験を恒常的に行える研究室を新たに確保したため、研究環境を整備しつつ研究者間の情報の共有化を推進したい。
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[Presentation] 交流分析2012
Author(s)
菅沼憲治
Organizer
第94回日本カウンセリング学会・埼玉研修会
Place of Presentation
埼玉県県民活動総合センター(招待講演)
Year and Date
2012-01-07
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