2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23340061
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高田 昌広 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 教授 (40374889)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ダークマター / ダークエネルギー / 重力レンズ / 宇宙の構造形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
すばる望遠鏡の超広視野カメラHyper Suprime-Cam (HSC) による深宇宙イメージングサーベイがH26年度から本格的に始動した。未だ装置の安定性などを注意深くモニターしながらの運用 (risk-share 観測) になるために、割り当てられた夜数は全部で28夜 (H27年3月時点まで) であったが、天候になかなか恵まれず、半分程度の夜数でしかサイエンスに足るデータが取得できなかった。これらの観測について、本研究者らが開発したイメージングサーベイ観測計画 (領域の選定、観測計画の時間シークエンス、フィルター選定の決定)に基づき、スムーズに観測を実行することができた。また、取得したデータは速やかに解析し、実際のHSCデータの質を評価した。非常にシャープな画像(点源である星が非常に小さく見える: Point Spread Functionの幅が小さい)が得られていることを確認し、設計通りの高品質のデータが取得できていることが確認でき、これまで大きな問題は見つかっていない。H27年度以降は、より加速的にイメージングサーベイを進めることができ、世界最高のデータで初期サイエンスを実行する機運がいよいよ高まってきた。 宇宙の構造形成の理論モデルの開発の準備研究については、例えば以下の成果を上げた。非線形の重力不安定性による構造形成をモデル化するには、N体シミュレーションを用いるが標準的なアプローチであるが、一つの不定性は周期境界条件を用いることである。これに対して、体積より大きなゆらぎの影響をバックグランド膨張宇宙の宇宙論パラメータ(例えば曲率)に取り組むことで、その影響を取り入れる手法を定式化し、またこの方法が正確に真の非線形構造形成進化を正確にモデル化できることができることを示した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)