2013 Fiscal Year Annual Research Report
第3世代クォークを用いた最高エネルギー実験での新現象探索とシリコン検出器開発
Project/Area Number |
23340070
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
花垣 和則 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (40448072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
波場 直之 島根大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (00293803)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ヒッグス / ボトムクォーク / シリコン検出器 |
Research Abstract |
WあるいはZを伴って生成されたヒッグスボソンがボトムクォーク対に崩壊する事象(H→bb)を探索する上で最も重要な背景事象はW/Z+bbであるが,この背景事象中のbbはグルーオン分裂によって生成されるため,2つのボトムクォーク間の角度が狭い。一方信号中のボトムクォークは2つのボトムクォーク間の角度が大きい。この違いを利用して,グルーオン分裂により生成されたボトムクォークジェットを識別するためのアルゴリズム開発を行った。その結果,1つのボトムクォークから生成されたジェットの選別効率を80%程度に保ちつつ,グルーオン分裂によるボトムクォークジェットを30%程度に抑えることに成功した。 ATLASアップグレード用シリコン検出器開発においては,以下を行った。 1) 新型シリコンセンサー開発においてはビームテストが必須となる。その際,試験すべきセンサーへの粒子の入射位置を10μm以下の精度で測定する必要がある。そのためのテレスコープと呼ばれる検出器を開発した。シリコンストリップセンサーとSVX4と呼ばれるASICを用いて検出器を製造した後,β線による試験を行い,動作確認することができた。 2) ビームテストの際にビームプロファイルモニターとしてファイバートラッカーを使用する予定である。ファイバートラッカーはシンチレーションファイバーとMPPCからなる。そこで,MPPCからの信号読み出しのための汎用電子回路基板を製作した。 3) 新型シリコンセンサーの電荷収集効率測定のために,Time over Threshold (ToT) からセンサーが生成した電荷量を求める手法を開発した。ピクセルセンサーからの信号はbump bondingされたASICから読み出すが,我々の使用するASICにはアナログ情報の出力がなく,ToTのみ読み出せるため,センサーからの電荷量測定には本研究が必要となる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)