2011 Fiscal Year Annual Research Report
ニュートリノ酸素実験のための陽子酸素反応でのガンマ線生成の研究
Project/Area Number |
23340073
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
作田 誠 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (40178596)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
民井 淳 大阪大学, 核物理研究センター, 准教授 (20302804)
鈴木 智和 大阪大学, 核物理研究センター, 助教 (80506395)
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Keywords | ニュートリノ酸素反応 / 陽子酸素反応 / 酸素巨大共鳴 / 酸素原子核ガンマ生成 |
Research Abstract |
本研究の目的は、阪大核物理研究センター(RCNP)において、Ep=295MeVで陽子酸素反応実験を行い、前方の陽子のエネルギーを高分解能(20keV)で測定できるGrand-Raiden装置と新たに設置するガンマ線検出器群とで同時計測し、各励起エネルギー毎のガンマ線生成と分岐比を研究期間内に測定するというものであった。 H23年度の実施:この年の主な計画は、2つの種類のガンマ線検出器(NaIとCsI)の性能評価と3x3、5x5等どういう組み合わせにするのが最適か、また、全エネルギーが測定できるかをGeant4計算に基づいて最適化することであった。その結果、NaIカウンターは5x5とし、その後ろにCsIカウンターを置く配置が最もエネルギーを正確に測定するには良いという結果になった。NaI、CsI単体としてのエネルギー分解能も確認できた。陽子実験で酸素を励起した場合とニュートリノ中性カレントに依る酸素の励起の違いを理解することについても学会、国際会議で議論することにより理解が進んだ。 H24年度の繰り越し分(70万円)の実績概要: H23年度末に、H24年度中の阪大核物理研究センター加速器施設の加速器施設の耐震工事が発表されたことにより計画を見直す必要が生じた。核物理研究センターの連携研究者(民井)と相談し、データ収集系を見直し、それまでの古い回路を使うCAMACシステムからVMEシステムを使う読み出し開発を行うことにした。H24年度の開発は順調に行き、その進展もH24年3月の核物理研究センター実験審査委員会で報告された。H24年3月に本実験E398は正式に承認された。CsI製作手順も確立できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
H23年度末に、H24年度中の阪大核物理研究センター加速器施設の加速器施設の耐震工事が発表されたことにより計画を見直す必要が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
繰越分も含めH24年度末までの状況を報告する: H24年度のデータ収集系の開発は順調に行き、その進展も含めH24年3月の核物理研究センター実験審査委員会で報告された。H24年3月に本実験E398は正式に承認され、H25年度にビーム実験が行えることになり、解析も進める。研究期間の最終年度H26年に目標の実験結果を出せるように努力する。
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