2012 Fiscal Year Annual Research Report
ニュートリノ酸素実験のための陽子酸素反応でのガンマ線生成の研究
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23340073
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
作田 誠 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (40178596)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 陽子酸素反応 / ガンマ線生成 / 巨大共鳴 / ニュートリノ酸素反応 |
Research Abstract |
本研究の目的は、阪大核物理研究センター(RCNP)において、Ep=295MeVで陽子酸素反応実験を行い、前方の陽子のエネルギーを高分解能(20keV)で測定できるGrand-Raiden装置と新たに設置するガンマ線検出器群とで同時計測し、各励起エネルギー(Missing Energy)毎のガンマ線生成エネルギーとその分岐比を研究期間内に測定することであった。 本年度に実施した研究成果:再利用するNaI ガンマ線検出器の光電子増倍管の故障したアセンブリーの補充と25個(5x5)のNaI検出器の支持架台の作成、と共に、陽子散乱角度0-5度での巨大共鳴(1-,2-,1+)の寄与とGrand-Raiden装置の0度のアクセプタンス(4度)を考慮し、前方散乱0-4度で実験し、巨大共鳴(1-,2-,1+)の寄与を角度で分離することを考案した。実験準備と実験方法を阪大核物理研究センター実験審査委員会に提案し、3月に正式にE398実験として採択された。東日本大震災の影響による阪大核物理研究センター加速器施設の耐震補強工事でH24年度のビーム実験ができなかったが、E398実験としてH25年度中に実験を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
H24年度に、東日本大震災の影響で、加速器施設の耐震補強工事がほぼ1年入ったため、実験が遅れた。しかし、H24年度に実験準備と実験方法が進展し、3月に本実験提案が大阪大学核物理研究センターの実験審査委員会によりE398実験として正式承認された。これでH25年度に実験を行える準備が整い、平成26年度の期間内に実験結果を出すという目標は達成できる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の前半に散乱槽、標的駆動装置、NaI、CsIガンマ検出器支持台を設置する。秋に実験を行い、解析も行う予定である。
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