2012 Fiscal Year Annual Research Report
突発X線・ガンマ天体の検出に特化した新しい光学系の開発
Project/Area Number |
23340075
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
小谷 太郎 早稲田大学, 重点領域研究機構, 招聘研究員 (80291920)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 篤正 青山学院大学, 理工学部, 教授 (80240274)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 放射線計測技術 |
Research Abstract |
ホール・マスクとX線CCDカメラを用いる、突発X線天体検出に特化した広視野カメラのプロトタイプを製作し、複数の銅箔マスクについて性能評価実験を行なった。 厚さ25 μmの銅箔にピコ秒レーザなどを用いて最小35 μmのホール・パターンを加工し、銅箔マスクを製作した。加工はコバヤシ精密工業と協力して行なった。銅箔マスクのテスト・パターンを複数製作し、X線CCDカメラにマウントして広視野カメラのプロトタイプとした。真空チェンバー内に設置し、-40℃までCCDを冷却し、55Fe等の密封放射線源を真空チェンバーのベリリウム窓の外、プロトタイプ・カメラの視野内に設置して、X線を照射し、性能評価実験を行なった。撮像データをFITS形式で取得するシステムを構築し、ホール像を再現した。また実体顕微鏡システムを用いる、マスクの検査とアライメントのための設備を設置した。 成果を国内学会・国際学会で発表し、科学的成果を広く知らしめる一般向け科学解説書を3冊、執筆・発行した。現在稼働中の広視野X線天体モニタ・ミッションであるMAXIによって検出された新型ノバの発見論文を発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度分の研究目的の達成度から判断して、平成24年度分の研究目的はおおむね順調に進展していたと考えられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
予定どおり推進する。
|
-
[Journal Article] Combined Spectral and Timing Analysis of the Black Hole Candidate MAXI J1659-152, Discovered by MAXI and Swift2012
Author(s)
Yamaoka, K., R. Allured, P. Kaaret, J. Kennea, T. Kawaguchi, P. Gandhi, N. Shaposhnikov, Y. Ueda, S. Nakahira, T. Kotani, H. Negoro, I. Takahashi, A. Yoshida, N. Kawai, S. Sugita
-
Journal Title
Publications of the Astronomical Society of Japan
Volume: 64
Pages: 32-46
DOI
Peer Reviewed
-
-
-