2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23340097
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 卓 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (70354214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南部 雄亮 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教 (60579803)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 中性子散乱 / 鉄系超伝導 / 磁気構造解析 / 散漫散乱 / PDF解析 / 磁気相図 |
Research Abstract |
前々年度および前年度の研究から Ba122 系における中性子非弾性散乱で見られる磁気揺動の異方性が乱雑位相近似(RPA)の範囲内で説明可能である事が明らかになった。本年度はこの結果の論文投稿作業を行った。加えて、最終年度である本年度では、Ba122系における構造相転移温度以上でマクロ物性に見られるC4対称性の破れの起源、およびBa123系における圧力下磁気相図決定と超伝導の可能性探索の2点に焦点を絞り研究を遂行した。 前者に関しては、本科研費で整備したX線用低温クライオスタット環境を最大限活用し、単結晶Ba122系の低温X線回折実験を行った。具体的には BaFe2As2 単結晶の h00 反射の分裂の温度依存性を精密に観測した。その結果、構造相転移(および磁気相転移)以上において僅かながらピーク形状に異方性が観測された。これは160K程度まで残る事が観測されたが、この事は構造相転移以上でも何らかの短距離な構造歪みが残る事を示唆している。一方で、粉末試料に関してはPドープBa122系に関して米国ロスアラモス国立研究所において粉末中性子回折実験を実施した。この結果、やはり、構造相転移温度より十分高温から原子間の局所相関に異常が現れることが分かった。これらの結果は構造相転移点以上でも局所的な(正方晶構造からの)歪みが存在している事を示していると考えられる。 他方、Ba123系に関しては (Ba,Cs)Fe2Se3 等の置換系に対する圧力下電気抵抗測定を中心に幅広い研究を行った。残念ながら現在までにこの系での金属化は観測されていないが、圧力下電気抵抗の温度依存性をVariable Range Hopping モデルで解析した所、相関長の増大が明瞭に示された為、今後の発展研究としてはより高圧での物性測定実験が望まれる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] 梯子型鉄系化合物 Ba(1 -x)CsxFe2Se3に見られる磁性 と物性2013
Author(s)
羽合孝文 , 南部雄亮 , 大串研也 , Fei Du, 平田靖透, Maxim Avdeev , 上床美也, 関根由莉奈, 深澤裕, Jie Ma , Songxue Chi ,上田寛, 吉澤英樹 , 佐藤卓
Organizer
日本中性子科学会第13回年会
Place of Presentation
柏市, 日本
Year and Date
20131212-20131213
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[Presentation] 梯子型鉄系化合物Ba1-xCsxFe2Se3 における結晶構造と磁性の関係2013
Author(s)
羽合孝文, 南部雄亮, 大串研也, Fei Du, 平田靖透, Maxim Avdeev, 上床美也, 関根由莉奈, 深澤裕, Jie Ma, Songxue Chi, 上田寛, 吉澤英樹, 佐藤卓
Organizer
日本物理学会2013年秋季大会
Place of Presentation
徳島市, 日本
Year and Date
20130925-20130928
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