2011 Fiscal Year Annual Research Report
2層同時イメージング測定による核融合プラズマの周辺揺動の研究
Project/Area Number |
23340184
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Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
大舘 暁 核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 准教授 (00270489)
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Keywords | MHD不安定 / イメージング / トモグラフィー |
Research Abstract |
本研究はプラズマ周辺部で観測されるMHD揺動を高速度VUVカメラで観測し、揺動によって外部に排出されるプラズマの断片の測定を可視高速度カメラで同時に行い、両者の物理的メカニズムを調べることが主眼である。昨年度はVUVカメラによる高速度カメラの測定を主に行った。 これまでの研究ではプラズマから検出器に迷光が入射することでゲインを大きく上げることができなかった。本年度はプラズマからの迷光を防いで高いゲインでの計測を行うことができた。プラズマ周辺部で光っていると考えてられるCVIの線放射の計測を行うことができた。 大型ヘリカル装置の不純物入射実験において、カーボンペレット入射直後の放射強度の計測を行い、カーボンペレットのデポジション分布の直接測定に成功した。この同定には線積分された2次元イメージを局所放射分布に戻す処理が必要であり、接線方向からの投影データの逆変換の技法をさらに進めることができた。またプラズマ周辺部のq=1有理面に局在しているm/n=1/1の揺動の直接測定に初めて成功し、その空間構造が磁気島を作らない交換型タイプのものであることを直接的に測定することに成功した。 高いゲインでの計測を連続的に行うことで検出器であるマイクロチャンネルプレート(MCP)がやや劣化した。そのため、新型のMCPとそれに合わせた新光学系を持ったVUVカメラを新設計した。これを用いて次年度にはさらに広い視野で高感度の測定を行い、可視の測定との同時測定も行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
VUVカメラの検出器の劣化によりVUVカメラの補修を行う必要があり、可視光測定との同時測定に進むことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に準備した広い視野、高感度の測定器により高速のMHD揺動を対象にした計測が行えると考えている。本年度は本研究テーマの主眼であるVUVカメラ測定と高速度可視カメラ測定を結びつけた計測を行い、周辺MHD揺動と輸送の増大についての研究を行う予定である。
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Research Products
(8 results)