2013 Fiscal Year Annual Research Report
多孔性金属錯体結晶の動的ガス包接特性の解明と時空間的分子輸送機能の創出
Project/Area Number |
23350028
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
高見澤 聡 横浜市立大学, その他の研究科, 教授 (90336587)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 錯体化学 / 超分子化学 / 弾性 |
Research Abstract |
構造柔軟性を持つホスト固体では、取り込まれたゲスト(分子)の周囲に生ずる微視的な固体構造変化が周囲に伝搬することによって、ホスト固体内のゲスト分布と固体状態分布が強くカップルするものと考え、前年度までに平衡状態における観測を行ってきたが、明瞭な変化を観測するには至らなかった。本最終年度(平成25年度)は、単結晶ホストをガス透過膜と用い、目的のカップルする現象の解明に成功した。安息香酸銅(II)ピラジン付加物単結晶のガス透過特性について、結晶方位依存性とガス透過量のガス種依存性(H2, CO2, O2, Ar, CO, CH4, N2ガス)についてガス分子の衝突によるチャンネル壁の弾性的拡張を取り入れた拡張Knudsen拡散モデルによって定量的に解析したところ、ガスは結晶内にある細孔のみを通過しているのが明らかとなり、また分子径の小さなガスでは細孔を拡張させる傾向が強いことが明らかとなった。これは、水素ガスの選択透過膜の設計を可能とする知見である。また、現有の単結晶ホストの水素選択透過性について調べたところ、9-アントラセンカルボン酸銅(II)ピラジン付加物が実際に応用されている種々のガス分離膜(高分子膜、多結晶体分散膜など)を凌駕する水素ガス分離係数を示し(H2/CO (79.0), H2/CH4 (134), H2/N2 (112))、本研究の単結晶ホストの水素ガス透過分離精製への高い有用性特性が明らかになった。また、本研究の副産物的成果として、テレフタラミド単結晶で超弾性現象の観測に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Studies on an (s)-2-amino-3-(3-hydroxy-5-methyl-4-isoxazolyl)propionic acid (AMPA) receptor antagonist IKM-159: Asymmetric synthesis, neuroactivity, and structural characterization2013
Author(s)
7. Juknaite, Lina Juknaite, Yutaro Sugamata, Kazuya Tokiwa, Yuichi Ishikawa, Satoshi Takamizawa, Andrew Eng, Ryuichi Sakai, Darryl S. Pickering, Karla Frydenvang, Geoffrey T. Swanson, Jette S. Kastrup, Masato Oikawa
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Journal Title
Journal of Medicinal Chemistry
Volume: 56 (6)
Pages: 2283-2293
DOI
Peer Reviewed
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