2013 Fiscal Year Annual Research Report
電子不足イミン類への異常付加を活用する高効率的含窒素化合物の合成
Project/Area Number |
23350040
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
清水 真 三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30162712)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 極性転換反応 / β,γ-アルキニル-α-イミノエステル / α-アシロキシイミノエステル / N-アルキル化反応 / ビニロガスアルドール反応 / α-アミノ-δ-ラクトン / 3-アミノ2-ピロン / N,N-ジアルキル化反応 |
Research Abstract |
昨年度までに見出した各種反応のブラッシュアップとともに、得られた知見をもとに多段階反応をβ,γ- 不飽和-α-イミノエステルおよびオキシムエステルを基質として用い、ビスおよびトリスタンデム反応およ びトリアルキル化反応にまで拡張を狙った。その結果以下の成果が得られた。 β,γ-アルキニル-α-イミノエステルに対しGrignard反応剤を作用させることでN-アルキル化生成物が高収率で得られることが分かった。またN-アルキル化を進行させた後に、アルデヒドを5当量作用させることでビニロガスアルドール反応と分子内環化反応が進行し、α-アミノ-δ-ラクトンを良好な収率で得ることができた。また、アルケンの末端にアルキルチオ基を導入した基質を用いることで、ビニロガスアルドール反応を完全な位置選択性で進行させることができたことに加え、チオールのアンチ脱離が進行することによって薬理活性化合物に多く見られる3-アミノ2-ピロンが合成できることも見出した。アンチ脱離の進行しない異性体は、m-CPBAでスルホキシドに酸化した後、シン脱離により3-アミノ2-ピロンに収率良く導く事ができた。 さらにα-アシロキシイミノエステルに対して、求核剤として様々なGrignard反応剤を連続的に作用させることにより、窒素原子上へ異なる置換基を導入することができ、それぞれ対応するα-アミノエステルが得られることを見出した。また、α-アシロキシイミノエステルに対して、N,N-ジアルキル化進行後に酸化を行った後、もう一分子のGrignard反応剤で求核付加反応を行うことで、全て異なる置換形式を持ったN,N,C-トリアルキル化体が得られることも見出した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)