2011 Fiscal Year Annual Research Report
短鎖RNA選択的結合能を有する人工核酸の特性を活用したmiRNA検出法の開発
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23350077
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
清尾 康志 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 准教授 (20313356)
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Keywords | miRNA / 人工核酸 / 核酸プローブ |
Research Abstract |
本研究では、miRNAなど生体内でプロセシングを受けるRNAを高精度に検出するために、起案者が開発した短いRNAには強く結合し、それと同じ配列を中央部にもつ長いRNAには結合しない、5'末端に修飾ヌクレオシド^pdA^<ChcmP>を有する人工核酸(^pdA^<ChcmP>NA)をさらに発展させた新手法を開発する。そのために、新規pdA^<ChcmP>の構造を改変した新規誘導体の開発、短鎖RNA結合能を増強する新規ラベル化法、蛍光核酸を用いた新規検出法などの開発を行う。 新規誘導体の開発としては、核酸プローブの短鎖RNA選択的結合能を向上させるために、コンポメーションを固定化した第二世代修飾基の合を検討した。塩基部、糖部、リン酸バックボーンを固定化した誘導体の合成を種々検討し、リン酸バックボーン固定化誘導体については合成を完了し、^pdA^<ChcmP>NAと同等の短鎖RNA選択的結合能を有することを明らかにした。また、新規ラベル化法の開発としては、ターゲットRNAの末端を2'-アミノヌクレオシドでラベル化する方法の検討を行うために、アミノ修飾RNAを検討し、2'-アミノヌクレオシドの新規合成法の開発と、アミノ修飾RNAと^pdA^<ChcmP>NAの二重鎖安定性を二重鎖融解温度(T_m値)を測定することで明らかにした。また新規蛍光検出法としては、2'-ピレニル基の性質を検討した、その結果2'-ピレニル基の特性が配列に大きく依存することが明らかとなり、この問題を克服する新規蛍光基の開発が必要であることが分かった。そこで蛍光基の導入位置を塩基部に変更しが5位置換ウリジン誘導体を合成し、その蛍光特性を評価したところ二重鎖形成に伴い蛍光強度が増強することが分かり、蛍光プローブとして望ましい性質を有していることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新規誘導体の合成については、当初の計画通り誘導体のひとつの合成を完了し、その性質まで明らかにした。末端修飾法についても、2'-アミノヌクレオシドを導入したRNAの性質を明らかにした。また、蛍光検出法についても当初計画した2'-ピレニル基の問題点を明らかにするとともに、新規蛍光ヌクレオシドの合成と性質も達成した。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、概ね順調に計画が進んでいる。23年度に合成を完了した新規核酸誘導体については、それらの性質を評価し、新規miRNA検出プローブとしての開発をめざし研究を進展する。また、23年度合成が完了しなかった誘導体については、24年度も引き続き合成の検討を行い、優れた性質を有する誘導体の探索を継続する。
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Research Products
(5 results)