2013 Fiscal Year Annual Research Report
電子ペーパーのフルカラー化に向けた超高性能カラー電子インクの精密合成
Project/Area Number |
23350086
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
川口 正剛 山形大学, 理工学研究科, 教授 (00204694)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 電子ペーパー / 高分子微粒子 / 非水系分散重合 / フルカラー化 / マクロモノマー / RFAT重合 / 帯電性御 / 電気泳動 |
Research Abstract |
「電子ペーパー」はデジタルペーパーとも呼ばれ、書き換え可能で、紙がもつ手軽さ、柔軟性、薄さ、高視認性、そしてメモリー性などの機能を有する次世代の反射型ディスプレイである。様々な表示方式が提案されている中で、電気泳動方式は高精細化という点で優れている。この表示素子においてその表示を担う最も重要なKeyマテリアルは、無極性媒体中に存在(分散)した微粒子(電子インク)である。しかしながら、これまで電子ペーパーに用いられる微粒子の設計および基礎物性に関する研究はほとんどなされてこなかった。 本研究では、高精細な電子ペーパーのフルカラー化を達成するために、無極性媒体中で白、イエロー、マゼンタ、シアン色を有する単分散かつ高性能な着色高分子電子インクの設計・合成およびそのような液体中において微粒子の帯電制御に関する基礎的かつ根本的理解を得ることを目的とした。 本年度は、電気泳動性カラー微粒子の更なる高性能化に向けて、任意の場所に帯電基を有する分散剤をRAFT重合および末端基変換することによって精密に合成する手法の開発、微粒子合成、電気泳動特性評価を行った。電気泳動特性におよぼす帯電基の位置として、微粒子表面、分散剤末端、分散剤鎖中にランダムに存在する微粒子を合成したところ、分散剤鎖中にランダムに存在するものが最もよく電気泳動することが明らかとなった。 申請課題の最終年度として、電子ペーパーのフルカラー化に向けた微粒子精密合成について、非極性媒体中における非泳動性白色微粒子の合成、有機無機ハイブリッド微粒子合成、カラー微粒子合成、マクロモノマー合成、帯電性御因子について様々な基礎的知見を明らかにすることができた。この知見を利用することによって高精細なフルカラー電子ペーパーが実現できる可能性が見いだされた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(36 results)