2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23350113
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
増渕 雄一 京都大学, 化学研究所, 准教授 (40291281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松宮 由実 京都大学, 化学研究所, 助教 (00378853)
渡辺 宏 京都大学, 化学研究所, 教授 (90167164)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 高分子 / レオロジー / ダイナミクス / シミュレーション / モデリング / 誘電緩和 |
Research Abstract |
本研究は流動下での高分子の緩和を明らかにすることを目的とする.具体的には,1)ポリイソプレンに対する流動下での粘弾性緩和/誘電緩和実験,2)粗視化分子モデルである3次元スリップスプリングモデルの開発,により,流動下での高分子の運動を分子レベルで解明する.本年度は,1)においては,定常せん断流動下においてポリイソプレン溶液に対するparticle rracking velocimetry法を用いて流動を可視化し,同じ条件で誘電緩和とレオロジーを測定した.その結果,測定範囲では均一なせん断場となっていることを確認した.これにより,直鎖高分子の流動中の誘電緩和に見られる緩和の非加速性は,せん断場の不均一性(シアバンドやスリップなど)によるものでないことを確定させた.結果はMacromolecules誌に掲載された.一方,2)においては,スリップスプリングモデルの3次元拡張(Rouse鎖をスリップするバネで接続したモデル)をシミュレーションに実装,数値積分法を改良してせん断下での計算を可能とした.計算の結果,スリップするバネの密度を減少させる,すなわち,からみあい点間に存在するRouseビーズの数を増やすと,流動下での誘電緩和が影響される結果が得られた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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